2000 Fiscal Year Annual Research Report
「外化」による自己説明の可視化を利用した学習支援システムの研究
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11780131
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
金西 計英 徳島大学, 大学開放実践センター, 講師 (80204577)
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Keywords | 外化 / 視覚化 / HCI / 自己説明 / 内省 / インタフェス / 学習支援 |
Research Abstract |
本年度は、研究の2年目に当たり総括を念頭に研究を進めた。まず、昨年度に得られた知見を基に計算機上に「外化」支援環境の実現を行った。そして、被験者にプロトタイプを試行してもらい評価を行った。実験の結果からの考察を基に、我々の提案に関して一定の有効性が認められたと考える。また,引き続き「外化」の支援を対象に研究を進めるべき課題が明らかになったと思われる。 我々は、昨年度に続き「外化」のデータ収集を行った。そして、収集した事例を基に「外化」のメカニズムについてのモデルを検討し直し、修正を加えた。 「外化」には対象作業を構成しているさまざまな、下位の作業の透明性が重要であることが分かってきた。そこで、外化の支援にとって「認知的な見通し」の良さが必要であることが分かった。ただし、「認知的な見通し」は作業の認知的な負荷を一方的に減らすことを目的にしているのではない。学習の支援のような場合、学習そのものに関わる負荷を軽減することはできないが、その他のソフトウェアの操作性等に関する負荷は軽減する必要があることが分かった。 「外化」に関する認知的な考察を進める一方、システム開発も平行して進めた。我々が対象とする演習問題の解法過程の説明を図示する方法について検討し、本研究助成によって購入した機器を活用し、システムのプロトタイプの開発を進めた。また、これらの計算機は、認知実験の結果の収集・処理や統計的な分析のためにも用いられた。被験者を募り、システムを使用してもらい評価データを収集した。評価の結果から、我々の提案に関して、一定の有効性が明らかになった。 なお、昨年度に引き続き、得られた成果を内外の論文として公開し、また国際会議等で公開した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 金西計英: "LOGEMON : Web教材を利用した授業での教師支援システム-学習者の閲覧履歴の視覚化による教師支援-"電子情報通信学会論文誌(D). Vol.J83-D-I,No.6. 658-670 (2000)
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[Publications] 妻鳥貴彦: "間接操作・間接実行型Mediatorを利用した実験計画支援環境-EXERT"電子情報通信学会論文誌(D). Vol.J83-D-I,No.6. 550-560 (2000)
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[Publications] Kazuhide Kanenishi: "The Externalization Support System of Self-explanation for Learning Problem Solving Process"Proceeding of ICCE 2000 (The 8^<th> International Conference on Computers in Education). 173-180 (2000)
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[Publications] 金西計英: "教師支援における外化の利用について"徳島大学 大学開放実践センター紀要. 第11巻. 53-68 (2000)