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1999 Fiscal Year Annual Research Report

再起的事象を対象とした臨床試験における中間解析に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11780172
Research InstitutionOita University of Nursing and Health Sciences

Principal Investigator

松井 茂之  大分県立看護科学大学, 看護学部, 助手 (80305854)

Keywords臨床試験 / 中間解析 / 再起的事象
Research Abstract

喘息発作のような同一患者に再起的に起こる事象を評価項目とし,かつ,試験途中で繰り返し中間解析をおこなう臨床試験における例数設計法,及び,中止規準の設定法の開発を試みた.これらの開発にあたって,前提とするデータ解析法を定める必要があるが,本研究では,治療法の有効性に関する確固たる証拠をえるための試験(例えば,第III相試験)を想定し,データ生成に関する条件によらず結果が比較的安定した(頑健な)解析法と考えられる率関数に基づく検定(Lawless & Nadeau(1995),Technometrics,37,158-168)を採用した.
上記設定法の開発のためには検定統計量の作用特性を明らかにする必要がある.そこで,一回しか解析を行わない場合(固定デザイン),そして,複数回解析を行う場合(逐次デザイン)の作用特性について調べた.前者の場合については,検定統計量の漸近分布を近似的に求めることを提案し,近似の妥当性は数値実験により確かめた(松井(1999),第67回日本統計学会講演報告集,101-102).一方,後者の場合について,理論的には,再起的事象がマルコフ過程に従わないときに独立増分構造は満たされないが,多少のマルコフ性の崩れのもとで,独立増分構造を前提とした作用特性と真の構造を前提とした作用特性とのズレはほんの僅かであることが数値実験により示された.これは,独立増分構造を前提とした標準的な例数設計法や中止規準の設定法を適用して差し支えないことを意味する.
中間解析では,解析時までに蓄積された情報量を適切に考慮して中止規準を設けるのが望ましい.その際,情報量をいかに定義し,それをどう推定するかが問題となる.現在,これらのテーマについて検討中である.また,率関数に基づく検定よりもさらに頑健な解析法を前提とした方法論についても検討中である.

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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