1999 Fiscal Year Annual Research Report
欠測値データを含む平均ベクトルに関する多重比較法と非正規性による影響
Project/Area Number |
11780175
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
瀬尾 隆 東京理科大学, 理学部, 講師 (00266909)
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Keywords | 多重比較 / 同時信頼区間 / 楕円分布 / 非正規性 / ロバストネス / 平均ベクトル / 漸近展開 |
Research Abstract |
いくつかの多変量母集団(グループ)の平均ベクトルの同等性検定に関する多重比較法および同時信頼領域の構成について,本年度は,完全データでかつ多変量正規母集団のもとでの平均ベクトルの同等性検定および同時信頼領域について理論的内容を整理し,多変量正規母集団の拡張であるエリプティカル母集団下での同時信頼領域の構成の核となる相関をもつホテリングの最大値統計量の分布について,その修正2次近似法による漸近展開式を求め,非正規性による影響について調べ議論した.また,国内大学の専門的知識をもつ研究者と情報交換,討論を行い,12月9日から11日に広島大学にて行われた科研費シンポジウムで研究成果を口頭発表し,さらに海外では1999年12月18日から1999年12月20日においてアメリカのアラバマ州にあるUniversity of South Alabamaで行われた国際会議「International Conference on Statistics,Combinatorics and Related Areas(Sixth International Conference of the Forum for Interdisciplinary Mathematics)にて,「Simultaneous confidence intervals for pairwise comparisons among mean vectors in elliptical distributions」というタイトルで口頭発表し,研究成果を知ってもらうと同時に知識を深めた.今後は,この成果を論文としてまとめ学術雑誌に投稿し,データに欠測値がある場合の平均ベクトルの同等性検定および同時信頼区間について議論を進める.
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