2000 Fiscal Year Annual Research Report
欠測値データを含む平均ベクトルに関する多重比較法を非正規性による影響
Project/Area Number |
11780175
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
瀬尾 隆 東京理科大学, 理学部, 講師 (00266909)
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Keywords | 多重比較 / 同時信頼区間 / 楕円分布 / 非正規性 / ロバストネス / 平均ベクトル / 漸近展開 |
Research Abstract |
複数個の多変量母集団またはグループの平均ベクトルの同等性検定に関する多重比較法および同時信頼領域の構成について,昨年度から議論してきた完全データかつ多変量正規母集団の拡張である楕円母集団下での同時信頼領域の構成の核となる相関をもつホテリングの最大値統計量分布の修正2次近似法による漸近展開式をまとめ,大規模なモンテカルロシミュレーションを行って,非正規性による影響について調べた.成果は論文としてまとめ,学術雑誌に投稿中である.さらに,欠測値データある場合の平均の同等性検定およびある種の同時信頼区間の構成について,国内大学の専門的知識をもつ研究者と情報交換,討論を行い,また,この分野の研究の第一人者であるカナダのトロント大学のSrivastava教授との討論およびレビューを受け,学術論文としてまとめた.その成果は,Biometrical Journal vol.42に"Testing Equality of Means and Simultaneous Confidence Intervals in Repeated Measures with Missing Data"というタイトルで掲載された.また,2000年12月19日から1999年12月21日においてインドのムンバイにあるIndian Institute of Technology-Bombayで行われた国際会議「International Conference on Statistics,Combinatorics and Related Areas and the Seventh International Conference of the Forum for Interdisciplinary Mathematics」にて,掲載された上記論文と同じ題目で口頭発表し,研究成果を知ってもらうと同時にさらなる知識を深めた.
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