1999 Fiscal Year Annual Research Report
高次エッジワース展開によるブートストラップ法の誤差評価
Project/Area Number |
11780176
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Research Institution | Kurashiki University of Science and the Arts |
Principal Investigator |
中川 重和 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 助教授 (90248203)
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Keywords | エッジワース展開 / ブートストラップ法 |
Research Abstract |
研究計画の概要において,以下のように本年度の研究計画を2年計画の準備的な研究として設定した.つまり,1)非正規母集団からの標本相関係数の分布のエッジワース展開を計算する数式処理システムREDUCEプログラムのワークステーションへの移植,ならびに,2)非正規母集団からの標本相関係数のブートストラップ分布を計算するCプログラムのワークステーションへの実装,を並行して進めることである. 1については筆者の予想「2次のエッジワース展開による近似とブートストラップ法による近似とが一致している」には修正が必要であることがわかった.その修正を加え,2もそれに並行して進めているところである.以上のように本年度の計画は1・2ともにほぼ順調に達成できたが,研究成果として公表するには現在至っていない. しかしながら,研究課題と関連する分野で成果をまとめることができた.ひとつめの論文では,エッジワース展開との関連が深いzonal多項式の計算を効率よく行うためのアルゴリズムを提案した.ふたつめの論文では,(多元の場合も含めて)分割表上のMarkov Chain Monte Carloを実行するための代数的道具立てを示した.
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[Publications] H.Hashiguchi,S.Nakagawa and N.Niki: "Simplification for the Laplace-Beltrami operator"Mathematics and Computers in Simulation. 51・5. 489-496 (2000)
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[Publications] 中川重和,土橋弘尚: "Binominal idealの計算"倉敷芸術科学大学紀要. 5. 99-110 (2000)