1999 Fiscal Year Annual Research Report
コンポーネント技術を用いたソフトウェアプロセス再利用機構の実現
Project/Area Number |
11780220
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
飯田 元 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学センター, 助教授 (20232126)
|
Keywords | ソフトウェアプロセス / デザインパターン / コンポーネント |
Research Abstract |
本研究では、プロセス機構に関する知識の再利用を容易化する技術を開発することによって、系統的なソフトウェア開発プロセスの導入、運用を促進し、最終的にはソフトウェア産業における生産性と品質の向上を目的としている。平成11年度には、計画どおり、ソフトウェアプロセス管理技術や知識を再利用が容易な「プロセスパターン」として抽出することを行った。パターンとして、「プロトタイピング」や「プロダクトバリデーション」など10数個を抽出した。また、これらのプロセスパターンを用いてソフトウェア開発プロセスを段階的に発展させていく方式を考案し、メタプロセスの形で形式化を行った。この成果については国際ワークショップIWPSE99において発表を行った。また、「プロセスパターン」を形式化して、組織のプロセスを発展的にカスタマイズするためのコンポーネントについて、現在Javaを用いた実装を前提に設計を行っており、この部分については継続中である。平成12年度は設計を完了させた上で実装を行い、実際に適用実験を行い、パターンおよびコンポーネントの有効性を検証する。更にこれらの成果をWWWを用いて広く共有できるようにする。
|