1999 Fiscal Year Annual Research Report
プロセッサアレイのフォールトトレランスに関する研究
Project/Area Number |
11780224
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
重井 徳貴 島根大学, 総合理工学部, 助手 (90294363)
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Keywords | プロセッサアレイ / 再構成 / フォールトトレランス / ルーティング / 補償パス |
Research Abstract |
今年度は,第一の研究目的である「ハードウェアへの実装を意識した,再構成率が高い再構成アルゴリズムの実現」ということについて研究を行った.その結果,最も単純な再構成可能なプロセッサアレイモデルである,1-1/2トラックスイッチアレイモデルに関して,以下の研究成果を得た. 1.従来広く用いられている,補償パスに基づく再構成法では,最適な再構成率を実現することはできないことを示した. 2.再構成率において最適な,逐次ルーティングに基づく再構成法を提案した. 提案された逐次ルーティングに基づく再構成法は,可能な結合パターンを網羅的に深さ優先で探索するため,その時間計算量アレイサイズの指数関数のオーダを要する.しかしながら,その再構成法は補償パスに基づく再構成法とは異なり,プロセッサ間の結合を決定方法を決定するルーティングについても考慮したものとなっている. 今後の研究の展開としては,以下を考えている. 1.網羅的手法によらない,多項式時間の逐次ルーティングに基づく再構成法の提案と,その性能評価. 2.上記のアルゴリズムを実現するハードウェアの設計とそのハードウェア量の評価.
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