2000 Fiscal Year Annual Research Report
人間の奥行き知覚特性を考慮した時空間画像からの領域の奥行き認識に関する研究
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11780259
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
杉山 岳弘 静岡大学, 情報学部, 助手 (70293595)
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Keywords | 奥行き推定 / 時空間画像 / 3次元エッジ平面検出 / 構造的な領域分割 / 奥行き知覚特性 / エッジベクトル / 画像の構造的な記述 / エッジ検出手法の比較評価 |
Research Abstract |
本年度では,以下のような諸点について,昨年度までの成果による手法で得られた3次元空間におけるエッジ線分の位置と姿勢から,3次元空間における領域を求める方法を提案した.また,本手法に関して人間による評価実験を行い,その有効性を示した. 1.シーン中における領域の3次元的な位置と姿勢を求めるために,領域を構成する構造的な要素である稜と頂点について,「2次元画像面上におけるエッジ線分とコーナー点」および「時空間画像中におけるエッジ面と交線」との関係を解析した.これらの関係から,シーン中おける稜と頂点により構成されるグラフを求め,グラフから平面を構成するような部分的な関係を見つけることにより,領域を抽出する手法を提案した. 2.椅子を対象として,時空間画像から椅子を構成する平面を抽出し,それらの構造関係を記述し,3次元物体認識の可能性について考察した.この結果,面により構成されるモデルとの構造的なマッチングを用いる認識システムの実現の可能性が示された. 3.人間によるエッジ検出の結果を作成し,これをもとに各エッジ検出手法のパラメータを最適化し,さらに人間による2点比較法を行いエッジ検出手法の検出結果に対する比較評価を行った.この評価結果は,直接的に3次元の奥行き推定の正確さを表していると考えられる.結果として,本手法で提案した3次元エッジベクトル抽出器の元となる手法が比較的良いという評価結果が得られた.
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 杉山岳弘: "人間による領域境界の検出結果を用いたエッジ検出手法の比較評価"電子情報通信学会パターン認識とメディア理解技術報告. PRMU2000. 39 (2000)
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[Publications] 杉山岳弘: "一様領域とグラデーション領域から決定される固定検出しきい値を用いたエッジ検出手法"画像の認識・理解シンポジウム講演論文集(MIRU2000). II. 409-414 (2000)
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[Publications] 山名史哲: "3次元エッジ平面抽出器を用いた時空間画像からの実空間における直線的な稜の奥行き推定"画像の認識・理解シンポジウム講演論文集(MIRU2000). I. 355-360 (2000)
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[Publications] 桑原智: "ランダム・ドット・ステレオグラムと実ステレオ画像の両眼視差検出"画像の認識・理解シンポジウム講演論文集(MIRU2000). I. 127-132 (2000)
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[Publications] 大崎美穂: "心理測定法によるエッジ検出手法の比較評価"第16回ファジィシステムシンポジウム. 589-592 (2000)
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[Publications] Takahiro Sugiyama: "Edge Detection Method Based on Edge Reliability with Fixed Thresholds : Consideration of Uniformity and Gradation"Proc.of the 15th International Conference on Pattern Recognition (ICPR2000). Vol.3. 660-663 (2000)
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[Publications] Fumiaki Yamana: "Edge Plane Detection in Spatio-Temporal Images by Using Edge Vector and Edge Reliability"Proc.of the 15th International Conference on Pattern Recognition (ICPR2000). Vol.3. 664-667 (2000)
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[Publications] Miho Ohsaki: "Evaluation of Edge Detection Methods through Psychological Tests -Is the Detected Edge Really Desirable for Humans?-"Proc.of 2000 IEEE International Conference on Systems,Man,and Cybernetics(SMC2000). 671-677 (2000)
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[Publications] 江藤康隆: "エッジ情報と幾何学的情報を用いたコーナー検出"2001年電子情報通信学会総合大会講演論文集. (発表予定). (2001)
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[Publications] 山名史哲: "3次元エッジ平面抽出器を用いた時空間画像からの実空間における直線的な稜の奥行き推定"電子情報通信学会論文誌D-II. (採録決定). (2001)