2000 Fiscal Year Annual Research Report
同時通訳システムの実現を目指した日英話し言葉翻訳に関する研究
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11780261
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松原 茂樹 名古屋大学, 言語文化部, 助手 (20303589)
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Keywords | 同時通訳 / 音声翻訳 / 日英翻訳 / 話し言葉解析 / 動詞予測 / 漸進的変換 / 漸進的文生成 / ロバスト構文解析 |
Research Abstract |
英語日本語間双方向同時通訳システムの実現を目指し、本年度は、平成11年度に作成した同時通訳コーパスを活用して漸進的な音声翻訳手法の計算機上への実現に関する研究を実施した。また、プロトタイプシステムを用いた翻訳実験を通してその評価を試みた。具体的には、次の1.〜4.の項目の研究を実施した。 1.日本語話し言葉の頑健な構文解析手法の提案 日本語対話音声の連続音声認識ソフトウェアを用いて認識した結果をロバストに解析する手法を提案した。係り受け分析が付与されたデータから獲得した統計情報を活用することにより、文節間係り受け関係を付与することができる。対話コーパス上での解析実験を通してその利用可能性を確認した。 2.漸進的文生成に基づく日英話し言葉翻訳手法の開発 日本語動詞の早期予測可能性について検討するとともに、語順の入れ換えや態の変換を活用した漸進的英語文生成手法を開発した。日本語文の文末に出現する表現が、英語では早い段階で訳出されるという日英間の構造上の違いを一部解消可能となった。 3.プロトタイプシステムの実現 プロトタイプシステムは、解析部、変換部、生成部、予測部から構成される。予測部は、EDR単語概念辞書とATR対話コーパスの共起データをもとに英語動詞を推定する。共起データは概念化した名詞句と動詞との共起関係をもとに、1,883個の規則として作成した。システムは、日本語語彙540語程度の規模で、ワークステーション上に実装した。 4.翻訳実験によるシステムの評価 ATR対話データベースに収録された旅行申し込みをタスクとする4対話をテストセットとして用いた動詞予測実験の結果、53%の精度が得られた。さらに、文翻訳正解率に関する実験により、本研究で開発した生成手法の有効性を確認した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Shigeki Matsubara: "Simultaneous Japanese-English Interpretation based on Early Prediction of English Verb"Proceedings of Symposium on Natural Languauge Processing. 4. 268-273 (2000)
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[Publications] Yoshihide Kato: "Spoken Language Parsing based on Incremental Disambiguation"International Conference on Spoken Language Processing. 6・3. 999-1002 (2000)
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[Publications] Yasuyuki Aizawa: "Spoken Language Corpus for Machine Interpretation Research"International Conference on Spoken Language Processing. 6・3. 398-401 (2000)
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[Publications] Nobuo Kawaguchi: "Construction of Speech Corpus in Moving Car Environment"International Conference on Spoken Language Processing. 6・3. 362-365 (2000)
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[Publications] 河口信夫: "走行車室内音声対話収録システムの開発"電子情報通信学会論文誌. J84-D-II(採録決定). (2001)
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[Publications] 村尾浩也: "対話事例を利用した音声対話システム"電子情報通信学会技術研究報告. 100・523. 79-84 (2000)