1999 Fiscal Year Annual Research Report
WWW情報検索サービスのための音声言語インタフェースシステムの開発
Project/Area Number |
11780267
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
甲斐 充彦 静岡大学, 工学部, 講師 (60283496)
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Keywords | 音声認識 / WWW / 情報検索 / ユーザインタフェース / XML / 音声対話 / 言語モデル / タスク記述 |
Research Abstract |
本年度の研究では、研究目的の基本となるシステムを開発するため,(1)Wedページに対する音声対話インタフェースの言語モデル生成法の開発,(2)キーワードの検索のための高速な音声認識手法の開発,に焦点を当て研究を行った。 今年度の研究実施計画に対して,下記の通りの成果が得られた。 1.言語モデル生成手法の研究 既存のHTMLで記述されたWedページに対しては、以下の手順での言語モデル生成の処理法を開発した.(1)発話され得るキーワードの抽出,(2)形態素解析による発話単位への分割と辞書の生成,(3)キーワード断片とその品詩の対応関係から,適切な発話単位を表す文法を生成. 本研究では,HTMLの本質的な構造記述情報の不足が問題になったため,XMLをベースとして,GUIと音声の併用を意識したWebページと対話インタフェースの記述仕様を設計した.本方式の実現可能性と有効性を確かめるため,「文献検索音声対話システム」を想定し,XMLによるタスク記述,WWWサーバを介した情報検索システムの実装と,Javaアプレットを介した音声インタフェースの実装を行った.今後は,XMLパーザによるHTMLへの変換と対話制御部の実装,より拡張された言語モデル生成法について更に検討する. 2.効率的なキーワード音声認識の研究 大規模な未知のキーワードの音声入力に対応するため,音節単位の高精度な音声認識を検討した.4年分の新聞記事テキストによる三つ組の音節単位の統計情報を用いた結果,音声認識の誤り率が30%減少し,枝刈り法の適用で計算量を50%削減した.今後は,音声認識のあいまいさを利用した効率的な検索方式を検討する.
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Research Products
(1 results)