1999 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータネットワークにおけるPower Managementモデルの構築
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11780332
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡村 寛之 広島大学, 工学部, 助手 (10311812)
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Keywords | 省電力 / 自動スリープ / 確率モデル / コンピュータネットワーク / 待ち行列 / 拡散近似 / 位相型分布 |
Research Abstract |
(1)単一サーバの省電力問題 データの到着とサーバの処理が確率過程(再生過程)に従うことを仮定し、単一のサーバ(コンピュータ)を想定した場合において最適な省電力方策を解析的に導出した。また、コンピュータネットワークの省電力方策と比較するため、単一サーバにおける数値例を算出した。 (2)コンピュータネットワークにおける省電力問題 (1)と同様にデータの到着とサーバの処理が確率過程(再生過程)に従うことを仮定し、複数のサーバで構成されるコンピュータネットワークが相互にデータの送受信を行っている環境下における最適な省電力方策を解析的に導出した。また、数値例を算出し、(1)の数値例と比較することにより、ネットワークを統合的にとらえたモデルの有効性を検証した。 (3)拡散過程による待ち行列ネットワークの近似 (1)と(2)のモデルに対して、データの到着およびサーバ処理の過程を拡散過程により近似を行った。(1)、(2)と同様にして拡散過程で近似した場合の最適省電力方策を導出した。また、位相型分布で記述される確率過程による近似手法を提案し、数値例により、それぞれの近似精度に対する評価を行った。
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[Publications] 岡村寛之: "コンピュータシステムの自動スリープ機能における省電力効果II--待ち行列モデル--"情報処理学会論文誌. 40・3. 1027-1040 (1999)
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[Publications] 岡村寛之: "電力有効性に基づいたコンピュータシステムの自動スリープスケジューリング"電子情報通信学会論文誌(A). J82-A. 1808-1818 (1999)
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[Publications] 岡村寛之: "コンピュータハードディスクに対する自動スリープモードの電力有効性設計"計測自動制御学会誌. 36. 108-115 (2000)
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[Publications] H.Okamura: "The Optimal Auto Sleep Scheduling for a Computer System with Batch Arrival of Transactions"数理解析研究所講究録1114-最適化のための連続と離散数理. 46-57 (1999)
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[Publications] H.Okamura: "Computational Aspect of the Power Effective Auto Sleep Scheduling for a Buffer System"数理解析研究所講究録. (掲載予定).