1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11780434
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
朴 三用 理化学研究所, 研究技術開発室, 研究員 (20291932)
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Keywords | NO還元酵素 / P450nor / X線構造解析 |
Research Abstract |
チトクロムP450(P450)は通常酸素一分子添加する酵素として知られている。しかし、P450norは、P450のスーパーファミリーにも関わらず、従来の機能はせず、一酸化窒素(NO)還元する機能を持っている(2NO+NADH+H^+→N_2O+H_2O+NAD^+)。これらの酵素のNO還元メカニズムを解明することが本研究の目的である。すでに、研究者はP450norの構造をX線構造解析により報告しており、この構造から、機能に重要なアミノ酸を特定して、286SerをVa1とThrに置換した変異型P450norを調製した。変異型P450norの活性は天然型と比較し、4%,11%くらいの著しく減少しており、これらをX線構造解析を行った。分解能はそれぞれ1.7Aで、すべて配位子NO結合型で構造を決定した。この構造から、NO還元機能に欠かせない水素イオンのネットワックはどのようになっているか?が重要な問題になっている。この観点から、天然型と比較すると配位子NOから、水74-286Ser-水33-393Aspの水素イオンのネットワックが、286Va1,286Thrの構造では、水74がなくなっており、この水分子を通じて、水素イオンのネットワックができ、NO還元する水素イオンのネットワックを特定することが出来た。
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Research Products
(1 results)