1999 Fiscal Year Annual Research Report
時分割ラウエ法によるアミノ基転移酵素の反応機構の研究
Project/Area Number |
11780481
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡辺 信久 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70212321)
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Keywords | 時分割ラウエ法 / アミノ基転移酵素 / 吸収スペクトル |
Research Abstract |
本年度はタンパク質単結晶中でのアミノ基転移酵素反応の進行をモニターするための装置として微小単結晶の可視・近紫外吸収スペクトルをミリ秒の時間分解能で測定することが可能である単結晶用顕微分光装置を製作した。代表者の異動により備品購入を遅らせたため、現在まだ装置全体の最終調整中であるが、これにより、1mm以下(500μm程度)の大きさしかないタンパク質単結晶について、ミリ秒の時間分解能で可視・近紫外部の吸収スペクトルの変化を測定することが可能となった。 今後は、この装置を用いてピリドキサルリン酸と基質のシッフ塩基に由来する350nm附近の吸収ピークの変化を定量的に測定することで結晶内での反応の進行状態をモニターする方法を確率し、放射光施設での時分割ラウエ法による反応中間体の構造解析に進む予定である。 なお、調整中に偏光測定の必要性を発見したため、来年度は出来れば偏光装置を付加したい。
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