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1999 Fiscal Year Annual Research Report

枯草菌スポアコートタンパク質集合過程の解明

Research Project

Project/Area Number 11780498
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

高松 宏治  摂南大学, 薬学部, 助手 (70272151)

Keywords枯草菌 / スポア / スポア形成 / 細胞壁結合蛋白質
Research Abstract

枯草菌野生株のスポアからSDSとメルカプトエタノール存在下でタンパク質を抽出し、SDS-PAGEにより解析をおこなった。抽出された各タンパク質のN末端アミノ酸配列を決定し、枯草菌ゲノムデータベースから該当するタンパク質を検索した。ほとんどが既知タンパク質であったが、30kDaのタンパク質は解析の行われていないYrbAであることが明らかとなった。また、L-アラニンにより発芽誘導したスポアからは同様の方法で未解析タンパク質YvaBとYvdQが得られた。ノザンブロット解析によりyrbA、yvaB、yvdQはスポア形成期にのみ発現する遺伝子であることが示された。これらの遺伝子について遺伝子破壊株を作成し変異スポアの表現形について検討した。yvaB変異株とyvdQ変異株に関してはスポアの抵抗性や発芽に影響が認められなかったが、yrbA変異株についてはスポアのリゾチーム抵抗性が低下する上、発芽誘導剤に対する応答性が悪くなることが明らかとなった。さらに透過型電子顕微鏡観察をおこなったところyrbA変異ではスポア表層構造が野生型スポアと比べて変化していることが閉められた。これらの結果はYrbAが枯草菌のスポアコート形成に関与するタンパク質であることを示している。興味深いことにYrbAタンパク質のN末端側には、枯草菌を含めた多くの細菌やバクテリオファージの細胞壁結合タンパク質に保存されているモチーフが認められた。このモチーフを持つ枯草菌タンパク質は10種類以上有りそれらのほとんどが未解析である。現在それらの局在性や機能について検討している。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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