1999 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類DnaJホモログ-hsc70シャペロン系の機能解析
Project/Area Number |
11780516
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
寺田 和豊 熊本大学, 医学部, 講師 (00253724)
|
Keywords | ミトコンドリア / 分子シャペロン / hsc70 / DnaJ / オルニチントランスカルパミラーゼ / ルシフェラーゼ |
Research Abstract |
サイトソルの分子シャペロンであるhsc70は、パートナーシャペロンとしてDnaJホモログを必要とする。哺乳類のサイトソルにはdj2(HSDJ/hdj-2/mdj2/rdj-1)、dj1(hsp-40/hdj-1)が存在するが、3つめのDnaJホモログdj3(DNJ3/CPR3/rdj-2)も存在する。一方、RAP46/bag1-Mは真核生物のGrpEホモログと考えられている。本年度、代表者はdj3とbag1を含めた生化学的解析と細胞生物学的解析を行った(投稿中)。 1.hsc70-dj1系、hsc70-dj2系、hsc70-dj3系、によるATPase活性の測定を行い、いずれのDnaJのホモログによってもhsc70のATPase活性の最大がみられ、bag1の添加によってさらなる増大が見られることを明らかにした。 2.dj1、dj2、dj3のHeLa細胞内における分布を間接蛍光抗体法によって調べた。dj1は核を中心に存在し、dj2とdj3はサイトソルを中心に存在していた。また、熱ストレスによって細胞内分布の変化が見られた。 3.抗体レジンを用いたdepletion-readdition系をdj3について確立した。その結果、dj3はdj2と同じレベルで細胞内に存在し、同時に除去されるとミトコンドリア輸送とルシフェラーゼの巻き戻しが低下し、いずれか一方の再添加によって回復した。したがってdj2とdj3は機能的に等価であることが明らかとなった。
|
-
[Publications] Mamchai,C.: "Characterization of the novel mitochondoril protein import component,Tom34 in mammalian cells."J.Biochem.. 125(4). 721-727 (1999)
-
[Publications] Kai,Y.: "Three-demensiona. structure of phosphoenolupyruvate carboxylase:A proposed mecahnism for allosteric inhibition."Proc.Natl,Acad.Sci.USA. 96(3). 823-828 (1999)