1999 Fiscal Year Annual Research Report
大脳皮質脳室帯神経前駆細胞の運命決定に関わる増殖分化制御因子の解析
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11780551
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
亀山 俊樹 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (60298544)
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Keywords | 神経前駆細胞 / 増殖 / 分化 / in situ ハイブリダイゼーション法 / cDNAクローニング / Zincフィンガー / 転写制御因子 |
Research Abstract |
研究代表者である亀山は今年度までの研究で大脳皮質紳経細胞の神経分化に関与する因子の探索を目的としてRT-PCR法を用いて新規分子の単離解析を行ってきた。その中で単離したユニークなCCHC型Zincフィンガー転写制御因子の一つであるNZF3/MyT3の発現をin situハイブリダイゼーション法で観察したところ神経分化に伴い興味深い発現をしていることが明らかになったので、今年度はNZF3の全長をコードするcDNAの単離とより詳細な発現様式の解析を行った。 まず、RT-PCRにより得られた断片をプローブにマウス17日胚脳より作製したcDNAライブラリーのスクリーニングを行い、NZF3のオープンリーディングフレーム全長をカバーするクローン(#m3)の単離に成功し、cDNAの塩基配列を決定した。ラット相同分子と同様に6個のCCHC型 ZincフィンガーDNA結合領域を有し、既知のNZF1及び2には存在するN末端付近の酸性領域はMZF3には存在しないことが明らかとなった。 次ぎにin situハイブリダイゼーション法によるNZF3mRNAの発現細胞とBrdUラベルによる分裂増殖する神経前駆細胞の比較解析を行った。その結果NZF3は分裂停止後、神経分化のある一時期に一過的に発現することが明らかとなった。現在この結果を蛋白レベルで確認しより詳細に調べるためNZF3特異抗体の作製を行っているところである。 来年度は抗体染色によるNZF3の詳細な発現部位及び蛋白の細胞内局在と神経分化との関わりを明らかにし、さらに培養神経前駆細胞あるいは胎児個体に遺伝子を強制発現させる手法を用いてNZF3の機能と神経前駆細胞の増殖分化の関わりを明らかにしていく計画である。
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