1999 Fiscal Year Annual Research Report
I型糖尿病ラット(KDP)における原因遺伝子の同定
Project/Area Number |
11780602
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
横井 伯英 千葉大学, 医学部, 助手 (70311610)
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Keywords | I型糖尿病 / 原因遺伝子 / マッピング / 物理地図 / ゲノム解析 / ラット |
Research Abstract |
本研究では、KDPラットにおけるI型糖尿病原因遺伝子Iddm/kdp1の同定を目的として、ポジショナルクローニングおよびポジショナル候補遺伝子アプローチによる研究を遂行している。今年度は、当該遺伝子座を精密連鎖地図および比較遺伝子地図上ヘマッピングし、当該遺伝子座領域を包含する物理地図の作製を行った。 1.現在までに、(TM×KDP)F1×KDPの交配系から約200匹の戻し交雑仔を作出し、65匹の糖尿病発症個体を得ている。これらの糖尿病発症個体を用いた連鎖解析の結果、当該遺伝子座をラット第11染色体上の約3cMの領域内にマッピングした。 2.次に、すでに作出している1600匹超のマウス戻し交雑仔(ALY×MSM)F1×ALYによるマッピングパネルを用いて、マウス第16染色体上の相同領域における精密連鎖地図を作製した。その結果、マウス相同領域は約3cMであることが明らかになった。 3.さらに、マウスBACクローンを用いて、当該領域を包含する物理地図の構築を行った。その結果、当該領域の一部を包含する物理地図が得られた。また、得られたBACクローンの塩基配列を決定することによって複数の転写単位を同定することができた。 今後、物理地図の拡張と平行して詳細なゲノム解析を行い、当該遺伝子を同定する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Serikawa, T. et al.: "Rat genetic map and a rat/mouse/human comparative gene map"Transplant. Proc.. 31. 1537-1540 (1999)
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[Publications] Yokoi, N. et al.: "Screening of mouse SSLP markers applicable to rat genetic studies"Rat Genome. 5(2). 61-67 (1999)
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[Publications] Yokoi, N. et al.: "Genetic mapping of the rat mutation creeping and evaluation of its positional cardidate gene reelin"Mamm. Genome. 11(2). 111-114 (2000)