2000 Fiscal Year Annual Research Report
京都市における高齢者福祉情報システムの開発研究:市民のボランティア活力による高齢者問題克服のための福祉情報ネットワークの構築を目指して
Project/Area Number |
11791004
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中川 勝雄 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (60102159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正人 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (20236318)
鈴木 みどり 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10268138)
加藤 薗子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70066413)
中村 正 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (90217860)
長澤 克重 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (60202222)
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Keywords | 高齢者福祉 / 高齢者の生活実態 / 社会福祉サービス / 福祉情報システム / ボランティア / 学区社協 / 地理情報システム |
Research Abstract |
今年度は「京都市における高齢者福祉情報システム」の構築にむけて、主として京都市内に居住する高齢者の生活実態調査の実施とWeb型福祉GIS情報システムの開発を行った。 (1)京都市内の上京区、右京区、山科区、下京区の5つの学区を調査対象地として、65歳以上の高齢者2050名に対する質問紙による訪問面接調査を実施した。完了票数は1475で、回収率72%である。主な調査項目は「健康・身体状況」、「家族生活」、「生活行動」、「地域環境」、「社会活動」、「ソーシャルサポート」、「地域生活意識」、「老後生活、高齢者観」、「生きがい・生活不安・老後の備え」、「介護保険」等である。基本集計段階では「居住地区」、「地域生活意識」等による回答傾向の差異などに注目すべき点が多く、今後の分析の中で高齢者の地域生活及び福祉情報に関する重要な知見が得られることが期待できる。(2)福祉情報システム開発に関しては、Web型福祉GIS情報システムの開発を行った。本システムは、サーバー上に高齢者世帯情報・福祉施設情報データベースを配置し、GIS機能を利用することにより、地域の福祉情報を空間情報として管理・表示・分析することが可能となる。主要目的・機能は、(1)高齢者世帯情報の総合的管理による地域福祉活動支援、(2)地域福祉マップ(福祉施設情報、バリアフリー情報、防災情報、商店等の地域生活情報の表示・検索)としての役割である。福祉情報を地図上で空間的に把握することにより、地域福祉の実態把握と今後の地域福祉政策の立案のためのツールとなるものである。なお、世帯情報以外の福祉情報に関してはインターネット上で表示・検索することが可能で、このシステムが地域住民の地域福祉に対する関心を高める契機となることが期待される。(3)「ボランティア活動等市民活動団体に関する活動並びに情報に関する調査」の実施。京都市内711団体に対する郵送調査。完了票421、回収率62%。
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