2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11791006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宇田川 洋 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50107520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大貫 静夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (70169184)
今村 啓爾 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70011765)
後藤 直 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20292732)
熊木 俊朗 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (20282543)
佐藤 宏之 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (50292743)
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Keywords | 国指定史跡「常呂遺跡」 / トコロチャシ跡遺跡 / 史跡公園「ところ遺跡の森」 / オホーツク文化 / アイヌ文化 |
Research Abstract |
オホーツク海に面する常呂町に所在する史跡「常呂遺跡」は国内でも最大の規模を有するもので、新たにトコロチャシ跡遺跡を追加指定してそれらの整備を進める計画が立案中である。それに伴って、史跡整備対象のトコロチャシ跡遺跡の性格を解明する目的を達成するため、本年度は以下の研究を実施した。 1.約15万m^2の対象範囲内の一部を昨年に引き続き試掘調査。2.試掘調査資料の整理。3.動物骨・樹種・種子等の化学分析依頼。 1・2については、10月以降に実施したが、一部の試掘調査では、対象範囲全面に遺物が広がっている可能性を確認し、遺構も一部認められている。特に台地縁辺部より少し山側の地点では、4000年程前の縄文中期の北筒式土器期の石積遺構が検出され、また山側ではおよそ8000年前の縄文早期の東釧路III式土器期の竪穴住居址の一部が検出されている。これらの試掘調査は連携先の研究開発プロジェクトとの協力のもとに可能となったところである。 また、史跡整備計画の対象となるオホーツク文化・アイヌ文化研究は、基礎作業としてのコンピューターによるデータベースシステムの導入でデータ整理を実施中であり、北海道を含む環オホーツク海地域の考古・民族資料の収集・整理が終了しつつある段階である。 文化交流の比較研究のために、分担者の佐藤宏之・大貫静夫はカナダのブリティッシュ・コロンビア州とロシアのウラジオストック市にある各博物館・研究所に出張調査。佐藤宏之による九州での遺跡調査と高知県・熊本県における博物館での資料調査。後藤直による韓国釜山の遺跡整備状況視察、などの出張もあった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 佐藤宏之: "民族考古学"縄文時代. 11. 253-255 (2000)
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[Publications] 佐藤宏之: "罠猟とマタギ-土俗(民族)考古学の射程から-"東北学. 3. 114-129 (2000)
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[Publications] 佐藤宏之: "縄文時代の陥し穴"考古学ジャーナル. 468. 13-16 (2001)
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[Publications] 熊木俊朗: "近年のオホーツク文化研究展望"祭祀考古. 16・17. 37-42 (2000)
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[Publications] 宇田川洋: "アイヌの人はどう生きたか-イオマンテを中心に-"ものがたり日本列島に生きた人たち. 1(遺跡 上). 239-279 (2000)
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[Publications] 佐藤孝雄: "北方民の熊儀礼"北の島の縄文人. 67-71 (2000)
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[Publications] 佐藤宏之: "北方狩猟民の民族考古学"北海道出版企画センター. 247 (2000)
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[Publications] 宇田川洋: "増補アイヌ考古学"北海道出版企画センター. 268 (2000)