2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11793004
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
三澤 弘明 徳島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30253230)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑島 正道 徳島大学, 医学部, 助教授 (00205262)
高木 均 徳島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20171423)
木内 陽介 徳島大学, 工学部, 教授 (80035807)
松尾 繁樹 徳島大学, 工学部, 助手 (20294720)
長篠 博文 徳島大学, 工学部, 助教授 (40035655)
|
Keywords | 遺伝子 / DNA / マイクロマシン / マイクロチップ / PCR / エッチング |
Research Abstract |
個人の遺伝情報を小さな医療機関でも専門的な技術を必要とせずにその場で高精度に解析可能なDNAチップシステムが開発できれば,正確な発症前診断による疾患の早期治療と予防が可能になり,国民の健康維持や疾病予防に資するところが極めて大である。本研究では正確な発症前診断を行うための遺伝子解析に適用可能な高精度マイクロ集積化DNAチップ開発を目指している。DNAチップは分析するDNAを増幅する部分(PCR)とハイブリダイゼーションを利用した解析部分から構成している。今年度は,特にマイクロPCR装置の開発を行った。 PCRは60〜90℃の範囲を温度サイクルする事によりDNAを増幅する操作であり,DNA解析を行うためのキープロセスである。本研究では,3センチ角の石英ガラス板上にマイクロ流路を加工することで,30回程度の温度サイクルが可能なマイクロPCR装置を作成した。また,流路を加工したガラス基板の逆側にITOフィルムを形成することで温度制御のためのマイクロヒーターとした。 PCRでは0.1〜1℃程度の温度制御を正確に行う必要がある。今回作成したマイクロPCRチャンネル内における温度プロファイルを明らかとするために,ピレンスルホン酸を用いた顕微蛍光測定を行った。石英セル内で行ったピレンスルホン酸の蛍光スペクトルの温度依存性と比較することで,マイクロチャンネル内における正確な温度情報について解析可能となった。 450塩基数程度のPCR増幅を行う目的で,大腸菌株由来のDNAをテンプレートとして市販装置によるPCR増幅を行い,PCR増幅可能な温度条件について検討した。その後,マイクロPCRによりPCR増幅を行ったところ,明確なPCR増幅が観測され,本研究において開発したマイクロPCR装置の有用性が確認された。 以上のように,本年度の研究においてマイクロPCR作成技術については確立し,PCR増幅が可能であることを示した。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] S.Juodkazis: "Optically Induced Defects in Vitreous Silica"Appl.Surf.Sci.. 154/155. 696-700 (2000)
-
[Publications] H.-B.Sun: "Generation and Recombination of Defects Induced by Femtosecond IR Laser Irradiation in Vitreous Silica"J.Phys.Chem.B. 104. 3450-3455 (2000)
-
[Publications] M.Miwa: "Drag of a laser trapped micropariticle"Jpn.J.Appl.Phys.. 39. 1930-1933 (2000)
-
[Publications] H.-B.Sun.: "Real Three-dimensional Microstructures Fabricated Using Photopolymerization of Resins through Two-photon Absorption"Opt.Lett.. 25. 1110-1112 (2000)
-
[Publications] H.Misawa: "Microfabrication by Femtosecond Laser Irradiation"Proc.of SPIE. 3933. 246-259 (2000)