2001 Fiscal Year Annual Research Report
フィールドワークを軸とするベトナム特産薬用資源の生産研究
Project/Area Number |
11793018
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
本多 義昭 京都大学, 薬学研究科, 教授 (00093310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 美千穂 京都大学, 薬学研究科, 助手 (30283592)
木内 文之 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (60161402)
荻原 幸夫 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (70080166)
嶋田 康男 三星製薬株式会社, 開発部, 部長(研究職)
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Keywords | ベトナム / 桂皮 / 沈香 / Cinnamomum / Aquilaria / フィールドワーク / 薫香料 / 薬用植物 |
Research Abstract |
第3回のフィールド調査として、平成13年12月7日〜平成13年12月17日の期間、ベトナム共和国中南部を中心とする地域にて、主に桂皮と沈香に関する調査を行なった。(本多、伊藤、嶋田)まず、Quang Nam県Tam Ky市Tra My村を中心にMN桂皮に関する情報収集と各種サンプルの入手を行なった。MN桂皮の基原植物には2型あり、品質、特に精油含量や製品にした時の価格も異なること、また、形態学的な両型の区別点等も明かとなった。さらに、9年生の各々の型の生原木1本ずつを伐採し、樹皮を剥ぎ、各種データを得た。沈香についての調査はTam Ky市Tien Phuouc村にて行なった。この周辺地域ではジンコウ樹を栽培しており、栽培ジンコウ樹に人工的に処理を施し、沈香を生成させていた。 すでに京都大学薬学研究科に導入のジンコウ樹およびベトナムケイは順調に生長しており、シナジンコウジュは開花結実し、多数の苗を育成した。また傷害法による樹脂生成に成功した。さらにこれらの新鮮葉を用い、核酸分析を利用した分類学的識別を指向した分析をも行なった。また、ジンコウ樹新鮮葉より誘導した培養細胞についても成分分析を行なった。 一昨年来、逐次入手してきた桂皮、沈香のサンプルについては、京都大学薬学研究科に設置のHITACHI製GC-MS装置(平成12年度導入)やその他の既存の分析器機を用いて、また三星製薬株式会社分析室において、精油定量、灰分定量、精油成分分析等の分析を行なった。得られたデータ類は現在投稿中ならびに投稿準備中であり、日本薬学第122年会にて発表の予定である。
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