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1999 Fiscal Year Annual Research Report

野菜の湖上生産システムの確立と汚濁淡水浄化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11794004
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

篠原 温  千葉大学, 園芸学部, 教授 (30015903)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高垣 美智子  千葉大学, 園芸学部, 講師 (00206715)
丸尾 達  千葉大学, 園芸学部, 助手 (20143266)
Keywords低濃度培養液 / エンツァイ / トマト / ホウレンソウ / 湖沼水 / 富栄養化 / 高温 / 低温
Research Abstract

本研究は、富栄養化した手賀沼の湖沼水を、低濃度培養液とみなして作物を栽培するシステムの構築を目指したものである。本年度は、まず手賀沼湖沼上および隣接したビオトープにおいてエンツァイを試作した。この結果、エンツァイは湖沼水に含まれる養分だけで、6月〜10月上旬の高温期に旺盛な生育を示すことが確認できた。また、エンツァイの体内成分を分析したところ、鉛、水銀といった人体に有害とされる物質は検出されなかった。このことから、湖沼水で栽培した作物を食用として利用することの安全性に問題はないものと推察できた。
さらに、エンツァイの栽培が不可能である低温期に、湖沼水で栽培可能な作物の検討を行った。1999年12月〜2月にかけて無加温プラスチックハウス内に設置されたNFTに、湖沼水のみの区と、園試処方1/4〜1/2濃度の培養液の区を設け、ホウレンソウ、コマツナ、トマト苗の試作を行った。いずれの作物も湖沼水のみの区において、園試処方区に比べて生育速度は遅くなったものの、正常な生育を示した。また、湖沼水区のホウレンソウは園試処方区に比べて、植物体内の硝酸体窒素濃度が低くなり、アスコルビン酸濃度が高くなった。通常の養液栽培のホウレンソウより品質が良くなった。
この試作では培養液の交換を一週間に一回としたため、培養液中の無機成分濃度はその間に低下したものと考えられる。実際の湖沼上での栽培では、培養液を常時交換していることと同じ条件であり、無機成分濃度の変化はほとんどないと言える。すなわち、湖沼上で栽培を行えば、生育速度は試作よりも速くなり、品質の良い作物が完全無肥料で生産できる可能性が示唆された。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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