1999 Fiscal Year Annual Research Report
愛知県脳卒中救急医療支援システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
11794022
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉田 純 名古屋大学, 医学部, 教授 (40158449)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 茂 名古屋大学, 医学部, 助教授 (00293697)
稲尾 意秀 名古屋大学, 医学部, 助教授 (20151566)
山内 一信 名古屋大学, 医学部, 教授 (90126912)
石垣 武男 名古屋大学, 医学部, 教授 (60094356)
水野 正明 名古屋大学, 医学部, 助教授 (70283439)
|
Keywords | 地域医療 / 脳卒中 / 救急医療 / 情報ネットワーク / 愛知県 |
Research Abstract |
脳卒中患者への救急医療がスムーズに行えるよう名古屋大学医学部脳神経外科が中心となり名古屋大学医療情報部及び愛知県医師会と脳卒中専門病院とを相互に結びつける地域医療情報ネットワークの構築を行い、これを基盤とした愛知県脳卒中救急患者医療支援システムを作り上げ、脳卒中治療の成績の向上をめざすことを目的とした研究をスタートした。本年度は名古屋大学を中心に愛知県医師会と愛知県内の11病院をイントラネットで接続した情報ネットワークを構築した。構築したネットワークを利用して患者基本情報(文字情報)とCTやMRI等の静止画像を行った。伝送された静止画像は専門医が十分読影できる画質であることがわかった。一方3D-CT、3Dアンギオ、血管造影等の動画伝送においては伝送画像のコマ数があがると読影に必要な画質が得られないことから、現時点での技術で最も適した条件を見出す検討に入ったが、詳細は来年度に継続することとなった。またネットワーク上でのプライバシーを守るためのセキュアネットワークジステムについてはネットワークシステムをイントラネットで構築したこととセキュアシステムの導入により現時点ではほぼ完成しているものと考えられた。また救急患者に対する治療成績の評価に関わる統計処理ソフトを開発し、ブラウザ上での起動を確認した。現在、システムの簡略化等も検討しつつ救急医療での有用性の向上に努めている。
|
-
[Publications] Miyachi S, Negoro M, Okamoto T, Suzuki O, Yoshida J.: "Endovascular treatment of unruputurned vertebro-basilar aneurysms"Interventional Neuroradiology. 5. 83-88 (1999)
-
[Publications] 宮地茂、根来真、岡本剛、吉田純: "頭蓋外内頸動脈狭窄に対する血管拡張術"日本血管外科学会雑誌. 8. 587-593 (1999)
-
[Publications] 宮地茂、吉田純: "脳卒中治療における血管内手術の役割"治療学. 33. 558-559 (1999)