1999 Fiscal Year Annual Research Report
臍帯血幹細胞のex vovo増幅デバイスの開発とその臨床応用
Project/Area Number |
11794036
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
堀田 知光 東海大学, 医学部, 教授 (70173606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 孝 日本たばこ産業医薬探索研究所, 主任研究員
加藤 俊一 東海大学, 医学部, 助教授 (70096212)
安藤 潔 東海大学, 医学部, 講師 (70176014)
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Keywords | 臍帯血 / 体外増幅 / ストローマ細胞 / 造血幹細胞 / CD34陽性細胞 |
Research Abstract |
申請者らはマウス骨髄ストローマ細胞株(HESS-5)をfeeder layerとした膜分離型共培養系による臍帯血造血幹細胞のユニークな体外増幅系の開発に取り組んでいる。今年度は臨床に応用するための前段階として臍帯血より分離したCD34陽性細胞と各段階の造血前駆細胞の増幅効率を検討するとともに、HESS-5細胞の安全性評価の検討を行い以下の結果を得た。I 臍帯血CD34陽性細胞はFlk2/Flt3リガンド、トロンボポエチン、SCF, IL-3を含む無血清培地で5日間の培養でCD34陽性細胞を約5倍、CD34陽性CD38陰性細胞を100倍、長期培養開始細胞(LTC-IC)を25倍、さらに免疫不全マウス(SCID)再構築細胞(SRC)を約10倍に増幅することに成功した。II マウス骨髄ストローマ細胞株(HESS-5)の安全性については異種細胞およびその産物に含まれる病原ウイルスおよび異種蛋白の混入について米国FDAのガイドラインに準拠してウイルス粒子の電顕、逆転写酵素活性、in vitroおよびin vivo感染試験など11項目の検査を米国ベンチャー企業に委託して実施し、すべてに陰性の結果を得た。 以上の成績をふまえ、「臨床応用のための臍帯血幹細胞のex vivo増幅法の自主ガイドライン」(案)、「臍帯血幹細胞のex vivo増幅の手順書」(案)および「Ex vivo増幅臍帯血幹細胞の安全性と有効性に関する臨床試験実施計画書」(案)を作成し学内倫理委員会に審査を依頼した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 堀田知光: "再生医工学のための細胞工学-造血幹細胞の体外増幅とその応用-"学術月報. 52・12. 1256-1261 (1999)
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[Publications] 堀田知光: "血液(臍帯血幹細胞の体外増幅)"PharmaMedia. 18・1. 31-39 (2000)
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[Publications] Yousuke Nakahara et al.: "Clonality analysis of granulocytes and T lymphocytes in healthy females by the PCR-based HUMARA method"International Journal of HEMATOLOGY. 69. 237-243 (1999)
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[Publications] Yousuke Nakahara et al.: "Ex Vivo Generation of CD34+ Cells From CD34- Hematopoietic Cells"Blood. 94・12. 4053-4059 (1999)
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[Publications] Hiroshi Kawada et al.: "Rapid ex vivo expansion of human umbilical cord hematopoietic progenitors using a novel culture system"EXPERIMENTAL HEMATOLOGY. 27. 904-915 (1999)
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[Publications] 安藤 潔: "造血幹細胞体外増幅の臨床応用"医学のあゆみ. 190・5. 568-573 (1999)