2000 Fiscal Year Annual Research Report
国立大学附属病院経営管理指標の策定と部門別評価システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
11800001
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
塚原 重雄 山梨医科大学, 医学部, 病院長 (80010073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貫井 英明 山梨医科大学, 医学部, 教授 (20008303)
齋藤 英彦 名古屋大学, 医学部, 病院長 (20153819)
山浦 晶 千葉大学, 医学部, 病院長 (40009717)
寺田 信幸 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (90155466)
佐藤 弥 山梨医科大学, 医学部, 教授 (20205983)
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Keywords | 国立大学附属病院 / 経営管理指標 / 収支分析 / 教育評価 / 研究評価 / 患者満足度調査 |
Research Abstract |
病院経営分析指標作成の基礎データを収集し検討するため、部門別の収支分析を行った。人件費については、Time Studyをもとに教育、研究時間を除いた診療時間で計算した。病院収入は、診療報酬請求時診区の細目すべてを貢献度に応じた按分で診療科、部門に分配して合算する方法を今回は用いた。支出は、学校と病院に区分し、目・目細ごとに分析の是非を決定し、診療科、部門単位での支出を算出した。医療用消耗品等支出部署が明確に特定不能な場合には、消費調査等に基づき按分率を決定した。収支には、病院収入以外の収入、国有財産における減価償却資産、物品に係る減価償却資産も算出し、収支分析の精度の向上を図った。 教育の評価は、評価に利用可能と考えられる項目について、実際に調査収集し、各項目を5段階に分類して評価基準とした。項目が適切かについての検討は今後の課題とした。研究評価は、本年度はオンラインでの業績収集システムの構築を行った。 診療の質を評価することは困難であるが、患者側からの質評価の一つとして患者満足度調査を、退院患者全員に対し実施した。調査はすべて郵送によるアンケート調査で実施し、心因的要因の排除に考慮した。回収率は53%前後であり、継続することにより有用な評価指標と考えられる。 本年度は、部門別評価をするにあたり、診療、教育、研究の各分野の評価項目を策定することを目的とし、項目選定の基準と実際にデータを収集し分析手法を明確にすることを必須とした。これらは、中間報告書としてまとめている。来年度は、収支分析の精度向上と他の方式による分析との比較を行い、さらに、診療、教育、研究の評価の重みづけを考慮し総合的な部門別評価を実際に行う。
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