1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11832011
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
高寺 政行 信州大学, 繊維学部, 助教授 (10163221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 弘行 千葉大学, 工学部, 教授 (20009757)
原田 昭 筑波大学, 芸術学系, 教授 (70114121)
鈴木 邁 千葉大学, 名誉教授
清水 義雄 信州大学, 繊維学部, 教授 (20150675)
佐渡山 亜兵 信州大学, 繊維学部, 教授 (70273076)
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Keywords | 感性工学 / 領域 / 文献データベース / 特異性 / 感性科学 |
Research Abstract |
本研究の目的は感性工学に関する文献データベースを構築し、その総合的考察により学際工学である感性工学の領域を調査することにより感性工学の対象、手法、および基礎科学に関する特異性を解明することにある。この目的のため情報工学、材料工学、デザイン学、自動車工学、人間工学、繊維・アパレル工学など広範囲な工学分野の研究分担者により領域の仮説をたて、さらに哲学、心理学、教育学等の人文科学分野の研究協力者を加え感性工学のキーワード抽出と文献収集を行った。 文献データベースを分担入力するために、各種コンピュータ環境で利用可能なデータベースソフトウェアを構築した。 現在までに新たに収集された各分野の文献は500件を超えた。これらに加え日本感性工学会の設立による関連文献約100件が収集されている。また、韓国感性科学会、IEEEなど海外文献も収集対象に加えられた。 また、感性工学および感性科学に関する代表的研究者の感性工学に関する討論をビデオ取りし、感性工学の領域にたいする考え方を検討した。これらの中で、感性を満たす製品・サービス開発分野に加えて、人間の感性を科学し人工の感性を構築する領域、情報家電へのアプローチ等の領域が提示された。また、「こころ」の工学的管理に対する問題点などの指摘も得られた。 これらの課題は平成12年5月開催の第4回感性工学シンポジウムで討論する。また、データベースは今後統合し、さらに不足分野を補い、これを解析する。平成12年度に、これらの成果をまとめた報告書を出版予定である。
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