1999 Fiscal Year Annual Research Report
脳性麻痺児への手術のImpact Profileを評価する研究
Project/Area Number |
11835003
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
近藤 和泉 弘前大学, 医学部, 助教授 (50215448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相馬 正始 弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (80241470)
福田 道隆 弘前大学, 医学部, 教授 (60124541)
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Keywords | 脳性麻痺 / 整形外科的手術 / 評価的尺度 |
Research Abstract |
今年度は来年度からの調査の準備のため、(1)文献、学会発表などをもとにした予備的な調査、(2)(1)の結果をもとにして、研究協力施設の募集および決定、(3)評価者育成のための粗大運動能力尺度(Gross Motor Function Measure: 以下GMFM)の基準テープの作製、(4)同じく評価者育成のための講習会の開催、(5)粗大運動能力分類システム(Gross Motor aunction Classification System: 以下GMFCS)の信頼性研究などを行った。 現時点で発表できるデータはないが、学会発表の数および推薦をもとにして、研協力施設の候補として10施設を選定した。この10施設に対して、研究協力の要請および評価者の推薦を依頼した。その結果、研協力施設として応募してきたのは、石川整肢学園、富山県立高志学園、熊本県立こども総合療育センター、信濃医療福祉センター、栃木県身体障害医療福祉センターの5施設であった。 基準テープは、これまで行ったGMFM検査の記録テープを編集して、40項目、所要時間46〜52分のものを3本作製した。上記の5施設から推薦していただいた評価者6名に対して、研究の概要説明およびGMFCSおよびGMFMの伝達講習会を行った。この講習会後、今回の調査の主要な評価手段となるGMFMへの習熟度を測るため、基準テープによるテストを行った。その結果6人の評価者全員が粗一致率で8割を超え、本研究の対象となる脳性麻痺児の評価者として十分な資質があることが確認された。 GMFCSの信頼性研究の結果で、Kappa値は0.66となり、良好な再現性を示した。この研究をもとにして日本語版1.1を作成・印刷し関連施設に配布する予定である。
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