1999 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の日常活動量と生活自立度の関係-3軸加速度計を応用した簡易評価法の検討-
Project/Area Number |
11835012
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
大平 雅美 信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (50262738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 貞治 信州大学, 医療技術短期大学部, 講師 (70252111)
西村 尚志 信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10020926)
藤原 孝之 信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40181416)
楊箸 隆哉 信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (90191163)
三好 圭 信州大学, 医療技術短期大学部, 助手 (30293509)
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Keywords | 加速度 / 日常生活活動量 / 心拍数 / 高齢者 / 日常生活自立度 / 要介護度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高齢者の日常活動量と寝たきり度判定基準、痴呆性老人の日常生活自立度判定基準などとの関係を明らかにし、簡便かつ客観的な要介護度判定システムも考案することである。先行研究で高齢者の日常活動量を心拍数などの生理的指標を中心に評価することの問題点が明らかとなり、本研究では高齢者の日常活動量を物理的指標である3軸加速度の測定値を用いて評価する。備品費等の関係で、よりコンパクトな3軸加速度記録装置の新規開発は断念した。 平成11年度研究実績の概要 1.携帯型3軸加速度記録装置の感度、精度及び実用性を検討した。応答周波数、加速度検出範囲の点ではアクセルAC-201が優れていたが、メモリー容量、形態的(容積,重量)にはアクティブトレーサーAC-301が臨床的に適していた。今後、本研究ではアクティブトレーサーAC-301を測定記録装置とすることとした。 2.老人保健施設介護職員を対象に、アクティブトレーサーAC-301を勤務時間中(10時間)装着した結果、小型軽量(85g)でほぼ業務に支障なく連続記録可能であった。 3.2.において、軽度の労作の評価も可能であったが、活動要素(基本的動作など)の違いによる加速度の変化は捉えることができなかった。 4.健常者を対象に、椅子からの立ち上がり動作の運動量をアクセルAC-201で測定した結果、椅子の高さ、足の位置の違いによる主観的難易度との相関は心拍数の変化より高いものであった。 5.携帯型3軸加速度記録装置を用いて日常生活活動量を分析する際、装着位置の問題、基本動作の要素と加速度の関係の解明が課題として残された。
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