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2001 Fiscal Year Annual Research Report

長期脊髄損傷者における内臓脂肪蓄積肥満の機序と予防策の検討

Research Project

Project/Area Number 11835017
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health

Principal Investigator

今井 香織  産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (60193645)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 蜂須賀 研二  産業医科大学, 医学部, 教授 (00129602)
池田 敏  岡山大学, 医学部, 教授 (60151289)
吉良 尚平  岡山大学, 医学部, 教授 (50033212)
Keywords脊髄損傷 / 運動負荷 / 心拍数 / 回帰直線 / 消費エネルギー量 / 摂取エネルギー量 / 内臓脂肪蓄積 / 肥満
Research Abstract

2ヶ所の労災リハビリテーション作業所に入所している脊損者男性のうち、インフォームドコンセントの得られた22名を対象とした。方法は呼吸代謝分析装置を用いて消費エネルギー量を測定を行った。呼吸代謝分析は安静時と運動負荷試験時に行った。テレメトリー式呼吸代謝計測装置K4(ベルテック杜)を用い、1呼吸毎の酸素摂取量と炭酸ガス排出量の測定を行った。得られたデータから、記録された時間を元に、1分毎の平均酸素摂取量と炭酸ガス排出量をコンピューター上で求めた。エネルギー消費量の推定方法は、(1)行動記録カードから、睡眠時間・休養時間・その他の作業時間を算出し、(2)その時間帯の平均心拍数から、回帰直線によってエネルギー消費量を計算した。また実際の摂取カロリー量を把握するために、記録法による食事調査を実施した。
栄養摂取状況では、脊損者が摂取している一週間分の献立表から求めた給食の平均エネルギー量は2箇所それぞれ2029Kcal、2307kcalであり、食事調査の記録法をもとに計算した摂取量(間食、アルコールを含む)は、1876(SD:441)Kcalであった。
対象者の平均心拍数に回帰直線をあてはめて得られた、対象者の平均エネルギー消費量は、1256(SD:135)Kcalであり、最大値は1551Kcal、最小値は1012Kcalであった。エネルギー消費量に比較して、作業所の献立のエネルギー量は大幅に超過している。脊損者の消化吸収率は、健常人に比較して落ちていると考えられるが、そのことを考慮しても、肥満:それも外見に表れにくい内臓脂肪蓄積型肥満のリスクを有している。この原因は摂取エネルギー量の超過に加えて、身体活動性の低下に依るところが大きいと考えられる。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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