1999 Fiscal Year Annual Research Report
中枢神経への直線偏光型近赤外線照射の疼痛制御について
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11835018
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
宗重 博 広島大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40211601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 克広 広島大学, 医学部・附属病院, 医員
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Keywords | 直線偏光型近赤外線 / 透過光量 / 反射性交感神経性ジストロフィー / 痛覚過敏 |
Research Abstract |
1.兎の皮膚、筋肉、脂肪組織、筋膜、肝臓、頭蓋骨、軟骨など様々な厚さの単一組織および皮膚から軟骨、皮膚から筋肉などの様々な複合組織での直線偏光近赤外線の透過光量をAタイプ、Bタイプ、SGタイプのレンズユニットを用いて測定した。ラットでも同様に透過光量を測定した。具体的な透過光量は論文を参照していただきたい。 2.S-Dラットの右坐骨神経を4-0chromic gutにて4か所ゆるく結紮したが、左坐骨神経には剥離のみを行い痛覚過敏ラットを作製した。照射群のラットには右腰部交感神経節近傍に直線偏光近赤外線を照射したが、対照群のラットには照射を行わなかった。(1)結紮1週間後に熱テストにて痛覚過敏を示したラットの腰部交感神経節近傍に直線偏光近赤外線を照射すると、約8時間熱テストにて鎮痛効果を示したが12時間後にはその効果が消失していた。(2)節近傍に直線偏光近赤外線を照射したが、対照群のラットには照射を行わなかった。(1)結紮1週間後に熱テストにて痛覚過敏を示したラットの腰部交感神経節近傍に直線偏光近赤外線を1日1回1週間あるいは6週間照射すると、痛覚過敏の回復が促進された。また、1週照射群より6週照射群の方が結紮18日で痛覚過敏の程度が軽かった。(3)結紮1週間後に圧テストにて痛覚過敏を示したラットの腰部交感神経節近傍に直線偏光近赤外線を1日1回1週間照射しても、痛覚過敏の回復は促進されなかった。
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