2000 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄損傷後の筋緊張性麻痺における筋収縮タンパクの形態及び分子構造の経時的変化
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11835020
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
堤 惠理子 広島大学, 医学部, 助手 (40304422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶原 博毅 広島大学, 医学部, 教授 (20034184)
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Keywords | 脊髄損傷 / myosin heavy chainアイソフォーム / 骨格筋繊維 / SDS-PAGE |
Research Abstract |
脊髄損傷(SCI)による廃用性萎縮筋のmyosin heavy chain(MHC)アイソフォームタンパク発現について、SDS-PAGEにより1)whole mass、2)single fiberという視点から検索した。 1)損傷後のヒラメ筋は、術後徐々にMHCIの減少、一方でMHCIId及びMHCIIbの発現、増加が見られ、長趾伸筋では、MHCの変化が遅れて出現した。両筋ともslowからfastへMHCタイプが移行した。 2)single fiber分析では、損傷後、両方の筋ともに2〜4種類のアイソフォームを持つhybrid fiberが出現。Pure fiber:hybrid fiber比はヒラメ筋で93:7(CON)→14:86(SCI 3W)、長趾伸筋で62:38(CON)→30:70(SCI 3W)となった。両筋ともMHCIIを含むmuscle fiberが増加した。 異なるMHCmRNAとMHCタンパクが同一muscle fiberに存在する報告があることから、MHCtypeの変化は、短期間で連続的に起こると推測される。ヒラメ筋と長趾伸筋のMHC変化様態の違いは、(1)MHC組成、(2)脊髄損傷後の拘縮肢位(末梢神経損傷時とは変化が異なる)によると考えられる。また、ATP-ase染色でも同様な結果が得られ、形態学的にも、生化学的にも観察結果が一致した。尚現在、myosin light chain(MLC)アイソフォーム、トロポミオシンアイソフォームについても研究を進めている。これらの結果は、第36回日本理学療法学学術大会、第40回国際パラプレジア学会、日本適応学会第5回学術集会で報告する予定である。
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[Publications] Kajihara H: "Mitochondrial changes during cardiac hypertrophy and failure : an ultrastructual aspect."Journal of Molecular and cellular cardiology. 30. A282-A282 (1998)
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[Publications] 堤惠理子: "実験的脊髄損傷における麻痺骨格筋の経時的、形態学的変化"理学療法の医学的基礎研究会雑誌. 3. 20-26 (1999)
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[Publications] 中野治郎: "脊髄半切ラットにおける半切側下肢の過用が脊髄交叉性セロトニン線維の増加に及ぼす影響"理学療法学. 28. 1-8 (2001)
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[Publications] Kobayashi R: "Degeneration of Meissner corpuscles after spinal cord transection in rats"Journal of Physical Therapy Science. 13(in print). (2001)