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2001 Fiscal Year Annual Research Report

頭部外傷の認知・コミュニケーション障害の評価法開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11835033
Research InstitutionInternational University of Health and Welfare

Principal Investigator

藤田 郁代  国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (70285980)

Keywords脳外傷 / 評価 / データベース / 認知機能障害 / 談話機能障害 / コミュニケーション / 予後予測
Research Abstract

平成11,12年度に引き続き,本年度は下記の研究を実施し,その成果に基づき,「脳外傷談話機能検査(試案)」,「脳外傷認知・コミュニケーション評価票(試案)」,「脳外傷認知・コミュニケーションスクリーニングシート(試案)」を作成した.
1.脳外傷患者のコミュニケーション機能に関する研究
び漫性脳損傷患者・局所脳損傷患者および健常成人に談話(Narratives8話)発話検査,認知機能検査(GOAT, WCST, WAIS-R),予後評価(GOS, Kalnovsky Scale)を実施し,その分析から症状の特徴,発現機序,社会的予後との関係について下記の結果を得た.
(1)び漫性脳損傷患者および局所脳損傷患者はいずれも,談話機能に障害を呈し,健常発話とは質的に異なる不適切な発話を認めた.
(2)脳外傷患者の不適切な発話には,失見当識,記憶障害,遂行機能障害が関係すると考えられた.
(1)脳外傷患者の談話機能障害は社会的予後に影響を及ぼした.
2.び漫性脳外傷患者の認知機能に関する研究
び漫性脳損傷患者に見当識,記憶機能,遂行機能,知的機能に関する各検査を実施し,認知機能障害の特徴,認知機能障害と受傷時の意識状態・外傷後健忘期間および社会的予後との関係について下記の結果を得た.
(1)び漫性脳損傷患者には認知機能障害を呈する者が高率に存在した.
(2)認知機能障害の中核に記憶障害があったが,それに加えて遂行機能障害を呈する者は,外傷後健忘期間が長く,社会的予後も不良であった.
3.平成11年〜13年に渡る研究成果に基づき,脳外傷患者のコミュニケーション機能を評価する検査として「脳外傷談話機能検査(試案)」,認知・コミュニケーション機能に関する総合的データベースセットとして「脳外傷認知・コミュニケーション評価票(試案)」,認知・コミュニケーション障害を簡便に選別する評価法として「脳外傷認知・コミュニケーションスクリーニングシート(試案)」を作成した.今後は,開発した評価法の信頼性.妥当性を検証し,完成化を図る予定である.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 小林寛子: "び慢性脳外傷の認知機能の分析"日本言語聴覚士協会第2回学術集会抄録集. 59 (2001)

  • [Publications] 布施 明: "重度脳外傷における各種治療の脳循環代謝への影響"ICUとCCU. 8(25). 622-625 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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