2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11835034
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Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
玉木 保 日本工業大学, 工学部, 教授 (10049695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山縣 正庸 千葉大学, 医学部, 講師 (00220244)
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Keywords | 運動機能の診断と治療 / 繰り返しモーメント負荷 / ジャイロモーメント / 小型軽量 / モータ / 身体装着装具 |
Research Abstract |
本研究で試作した器械が発生する繰り返し負荷は、物理的にはモーメントの大きさ(振幅)と繰り返し速度(周波数)で規定される。「小型軽量器械」の製作の容易さからは、「振幅はより小さく、速度はより速く」という条件が望ましい。これに対して臨床側の条件は重量500グラム以下、振幅は20〜1Nm、速度は10-0.1Hzである。小型軽量化の為には専用モータの開発が必要であるが、これには多大の費用がかかるので、昨年度は現存のモータを用いることとし、異なる6個のタイプの器械を試作した。 本年度はこの器械を身体に取り付けて、運動療法の効果について検討した。基本的な機能は当初予想したものと一致する結果を得た。これも当初から予想されたことであったが軽量化の点で問題があることを再確認した。そこでモータ以外の内臓の機械的機構および部品の構成について再検討し、いくつかの改良を行った。本研究費の費用は主としてこの改良に用いた。従って本年度(平成12年)はじめに予定していた被験者に試作器械を取り付けて運動機能を調べる生体試験は行わなかった。年度当初は消耗品費の支出が約10万円、謝金約20万円、その他(工賃)約40万円の合計70万円を予定していたが、上記の事情により生体試験の実施の際に支払う予定の被験者および実験補助者への謝金(20万)の支出は行わず、その費用を試作機の改良のための部品と材料費を約10万円増額して支出し、その他(加工および組み立ての工賃)を約10万円増額して支出した。 本研究の最終年度である来年度は専用のモータの開発を行い、これを用いてより軽量の器械を製作し、その実用化を計る予定である。
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[Publications] Kenya Narita,Kenzo Kawada,Son Nguyen,Tamotsu Tamaki,Kazuhisa Takahashi,Masatsune Yamagata: "Development of repetitive moment application device for kinesitherapy"Proceedings of International Conference on Biomedical Engineering. Proceedings of 10-th International Conference on Biomedical Engineering (Singapore). 247-248 (2000)
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[Publications] 成田賢哉,川田賢三,Nguyen Son,玉木保,高橋和久,山縣正庸: "繰り返しモーメント負荷運動療法器械の開発"日本機械学会講演論文集. 第11回バイオエンジニアリング講演会秋季セミナー(新潟)-日本機械学会講演論文集No00-26. 97-98 (2000)
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[Publications] 玉木保,高橋和久,山縣正庸: "繰り返しモーメント負荷運動療法器械の開発"日本臨床バイオメカニクス学会講演論文集. 日本臨床バイオメカニクス学会、第27回大会講演会前刷集. 214 (2000)
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[Publications] 石井良昌,立石哲也,牛田多加志,宮永豊,高橋和久,山縣正庸,守屋秀繁,玉木保: "3次元関節運動におけるモーメントジャイロの有用性"日本臨床バイオメカニクス学会講演論文集. 日本臨床バイオメカニクス学会、第27回大会講演会前刷集. 219 (2000)