2000 Fiscal Year Annual Research Report
犬および猫の全身性炎症反応症候群(SIRS)に伴う腎炎の病理発生に関する研究
Project/Area Number |
11836006
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
大西 堂文 山口大学, 農学部, 教授 (60081593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 耕一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90294660)
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Keywords | 血清アミロイドA(SAA) / C-反応性蛋白(CRP) / CTLA-4 / CD29 / 猫 / 犬 |
Research Abstract |
1.炎症マーカーとしてのSAA測定法の開発 動物のSAAは血清からの精製が困難なため研究が非常に遅れていた。そこでリコンビナント猫(rf)SAAの作成を試みこれに成功した。次いで、マウス抗猫SAAモノクロナール抗体の作成を試みこれにも成功した(論文2)。そこでこのモノクロナール抗体を用いたELISAによる猫SAAの測定系を開発し臨床的応用性を検討した。その結果、猫SAAの炎症マーカーとしての有用性が確認され(未発表)、将来炎症性疾患の病態解明に大きく寄与するものと期待された。 2.犬および猫の炎症性疾患に係わるT細胞接着分子およびサイトカインの利用 犬や猫の自己免疫疾患に係わるT細胞接着分子(CTLA-4,CD28)のクローニングおよび蛋白の発現に成功した(論文1,3)。現在これらの物質の研究および臨床面での利用性を検討中である。 3.犬、猫の急性期蛋白の臨床的意義」 犬、猫の急性期蛋白(C-反応性蛋白:CRP,血清アミロイド:SAA)の疾患時における動向を調べその臨床的意義を検討した(論文4,未発表)。その結果、種々の炎症性疾患において、炎症の程度および炎症の過程により、これらの値は刻々変化することが判明し、炎症の予後判定、治療効果の判定に有用であることが判明した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Khatlani,S.T., et all: "Molecular cloning and sequencing of canine T-cell costimulatory molecule(CD28)"Vet.Immunol.Immunopath.,. (in press). (2001)
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[Publications] Sasaki,K., et all: "Characterization of monoclonal antibodies specific for feline serum amyloid A(SAA)protein"Hybridoma,. (in press). (2001)
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[Publications] Khatlani,S.T., et all: "Cloning and sequencing of canine cDNA encoding the T-cell costimulatory molecule(CTLA-4)"Immunogenetics. 51. 79-81 (2000)
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[Publications] 大西堂文 その他: "レーザー免比ろう法による健常犬および疾患犬におけるC-反応性蛋白の測定"日本獣医師会誌. 5・9. 595-601 (2000)