1999 Fiscal Year Annual Research Report
内分泌攪乱物質検出用トランスジェニックメダカの開発
Project/Area Number |
11839014
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西川 淳一 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (90218131)
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Keywords | 内分泌攪乱物質 / トランスジェニックメダカ / エストロゲン |
Research Abstract |
内分泌撹乱作用のうちエストロゲン作用のin vivoでのスクリーニング法の確立を目指し、エストロゲン刺激に応じてGFP(Green Fluorescent Protein)を発現するトランスジェニックメダカの作製を進めている。レポータープラスミドとしてはCLONTECH社製のpd2EGFP-1を選び、GFP遺伝子上流にエストロゲン応答配列とSV40初期プロモーターを挿入したプラスミドERE-SV-GFPを構築した。メダカへのレポータープラスミド導入に先立ち、エストロゲンにより感度よくGEPが発現するかどうかの検討を、HeLa細胞を用いて行った。ERE-SV-GEPおよびエストロゲンレセプター発現プラスミドをHeLa細胞に導入後、エストロゲン処理し、蛍光顕微鏡下GFPの発現を調べたところ、作製したレポータープラスミドはエストロゲン依存的にGFPの発現を誘導することが分かった。そこで、このプラスミドをメダカ受精卵にマイクロインジェクションし、孵化後約一ヶ月のメダカについてエストロゲン処理を行い、蛍光顕微鏡下GFPの発現を調べた。その結果、遺伝子導入メダカにおいて蛍光を認めたが、同時にメダカが自家蛍光を持っているいることも判明した。そこで、最適なキューブ(励起フィルターと吸収フィルターの組み合わせ)を選択することを試みたが、自家蛍光を消去することはできなかった。そこで、現在は自家蛍光の少ないメダカの突然変異体を入手し、これにERE-SV-GFPの導入を試みているところである。
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