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1999 Fiscal Year Annual Research Report

集団保育場面での保育者の音声特徴と幼児の行動・感情統制

Research Project

Project/Area Number 11871026
Research InstitutionSt.Margaret's Junior College

Principal Investigator

権藤 桂子  立教女学院短期大学, その他部局等, 助教授 (90299967)

Research Abstract

「集団保育場面での保育者の音声特徴」をより客観的に把握するために、まず、保育者の音声の基礎データを測定した。現職保育者10名を被験者として、声帯に無理のかからない楽な声(optimal pitch)と習慣的に使用する声(habitual pitch)、絵本朗読時の声、通常の文章朗読時の声、大人との会話時の声について、サウンドスペクトグラムを用いて、声の高さ(基本周波数)、抑揚(最大、最小基本周波数、基本周波数レンジ)、発話速度(単位時間あたりの文節数)を測定した。学生10名を比較群として同様の分析を行った。現職保育者の音声は、学生に比べ、高くて抑揚が大きいという特徴を示した。これらの結果も興味深いと思われるので、引き続き被験者の数を増やして結果をまとめる予定である。
保育所での資料収集に先立ち、現職保育者3名、学生9名を被験者とした予備研究を実施した。幼児2名、保育者(または学生)2名という小集団を構成し、自由遊びの状況を収録した。この資料をもとに、現在、幼児の注意持続時間、物理的行動範囲、感情表現、感情統制行動などの指標について分析を試み、検討中である。また、この予備研究中に、集団保育場面でのビデオによる音声収録の限界が明らかとなったため、保育所での資料収集時には、明瞭な音声を収録するために、ビデオ録画に加え、MD録音を採用することとした。
上記の予備研究の分析と平行して、3ヵ所の保育所を主な研究フィールドとして集団保育場面での資料収集を開始した。事前に各保育所3回の参加観察を実施した後、様々な保育場面をビデオ録画し、その場の保育者の音声をMD録音した。データ収集の対象とした年齢クラスは、3歳から5歳、被験者となった保育者は10名であった。現在、保育者の音声分析は進行中であるが、幼児の行動分析については、今後、予備研究の結果を待って進める予定である。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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