1999 Fiscal Year Annual Research Report
漂流青年ゴンザの翻訳したコメニウスの著作に関する総合的研究
Project/Area Number |
11871040
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
井ノ口 淳三 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (00106014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 忠昌 鹿児島工業高等専門学校, 教授 (60204814)
佐々木 英一 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (30125471)
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Keywords | コメニウス / ゴンザ / 世界図絵 |
Research Abstract |
平成11年度は、以下の調査活動を中心にして、3人が作業を分担して研究をすすめた。 (1)井ノ口は、内外の図書館において『世界図絵』等コメニウス関係文献の所蔵調査を行った。国内では、金沢大学、東京大学、名古屋大学等の図書館で調査をした。海外ではチェコ共和国において、プラハのチェコ科学アカデミー哲学研究所、コメニウス博物館、国立博物館等でコメニウス関係文献を閲覧し、ウヘルスキー・ブロトのコメニウス記念館でも文献の複写をした。 (2)上記の調査も参考にして、「コメニウス関係文献目録」を2種類作成した。 (3)チェコの調査で入手した『世界図絵』の1662年版のマイクロフィルムについて分析した。これはゴンザとボグダーノフが翻訳に際して底本とした可能性が高いと見られる版である。 (4)佐々木は、ドイツのゲッチンゲン大学においてアッシュ・コレクションの調査にたずさわった。 (5)上村は、ゴンザ方言の特徴的な語彙を選び、鹿児島県下各地における残存状況を調査した。 (6)上村と井ノ口は、国際日本文化研究センター客員教授のヴラディスラブ・ニカノロヴィッチ・ゴレグリャード博士を訪ね、鎖国時代のロシアにおける日本水夫たちについて研究指導を受けた。 以上のように、当初に計画していた活動は、ほぼ実施できた。
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[Publications] 井ノ口淳三,太田光一: "コメニウス関係文献目録"追手門学院大学人間学部紀要. 8. 111-127 (1999)
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[Publications] 井ノ口淳三,太田光一: "コメニウス関係文献目録"日本のコメニウス. 9. 110-111 (1999)
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[Publications] 上村忠昌: "ゴンザ訳『世界図絵』における「ゆる・らゆる」語尾について"鹿児島工業高等専門学校研究報告. 34. 79-98 (1999)