1999 Fiscal Year Annual Research Report
弥生時代後期〜古墳時代前期における北陸北東部系土器の地域色の研究-形態・調整の検討と土器胎土中砂礫の検討を中心に-
Project/Area Number |
11871057
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
川村 浩司 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 助教授 (70204782)
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Keywords | 北陸北東部系土器 / 砂礫 / 弥生時代後期 / 古墳時代前期 |
Research Abstract |
今年度は、土器を実際に観察する機会を与えていただける機関を訪ね、土器の観察と写真撮影を主に行い、基礎デ-タ-を蓄積するよう心がけた。 北陸内においては在来の土器とされるもの、北陸外においては北陸北東部系土器を中心に観察し、その砂礫構成を把握するよう努めた。そしてその砂礫構成を類型化できると思われた場合、遺跡の所在する市町村名を使用して「○○市(町、村)1型」と仮称することとした。砂礫構成が複数ある判断した時は、その数の「型」を設定した。例えば、新潟県黒埼町緒立遺跡出土土器の観察結果から「黒埼町1型」から「黒埼町3型」を設定した。ただし、この砂礫構成の型については、現時点では未公表であり、作業仮説中の名称である。 この砂礫構成の検討と並行して土器の細部の形状や調整技法を、実際の土器や報告書等に掲載された実測図等から検討した。上越市の古墳時代前期の土器検討では、地域色として捉えうる可能性を持ついくつかの要素を指摘できた。これをふまえ、長野県中野市出土土器に新潟県上越市付近の土器と共通した技法・砂礫構成を有するものを確認できた例がある。 次年度以降は、さらに観察数を増やし、「型」を設定し、それら「型」相互の比較、細部の形状や調整技法との対応を追求していく予定である。
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Research Products
(1 results)