2000 Fiscal Year Annual Research Report
アジア法文化と国民国家-固有法と移入法の相克と共生-
Project/Area Number |
11872003
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
孝忠 延夫 関西大学, 法学部, 教授 (60148492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸茂 弘幸 関西大学, 工学部, 教授 (30127716)
羽原 敬二 関西大学, 商学部, 教授 (80148494)
今西 康人 関西大学, 法学部, 教授 (30160055)
四本 健二 名古屋経済大学, 法学部, 助教授 (00329848)
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Keywords | アジア法 / アジア法文化 / 国民国家 / 法文化論 |
Research Abstract |
アジア法文化の研究については,それが萌芽的研究であることからも,まず第一に,その研究方法論について,研究員相互の真摯な論議,相互了解が不可欠であった。そこで,この二年間,研究会活動をその基本においた。同時に,国内外からの著名な研究者を招き,論議をより質の高いものとすべく努めた(講師として,安田信之氏(名古屋大学国際開発研究科教授),クリストフ・アントンズ氏(オーストラリア北部準州大学東南アジア法センター所長)などを招いた)。第二に,比較法文化研究のため,韓国およびカンボジアでの海外調査・ヒアリングをおこなった。とりわけ,カンボジアでは,四本研究員の綿密なコーディネイトにより,国会,政府および裁判所の高官,裁判官などから貴重な意見を聞き,率直かつ活発な意見交換ができた。 各研究員は,それぞれのテーマにつき,資料収集・ヒアリングのために出張し,論説をまとめた。これらの論説をまとめた研究成果は,関西大学法学研究所「アジア法文化研究班」研究会での論議をへて,現在,関西大学法学研究所研究叢書として,公刊の準備を進めているところである。
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