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1999 Fiscal Year Annual Research Report

19世紀英国における自然神学思想と経済思想の関連

Research Project

Project/Area Number 11873003
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

有江 大介  横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40175980)

Keywords自然神学 / 経済学 / 功利主義 / イギリス国教会 / 進化論 / ペイリー / ベンサム / J.S.ミル
Research Abstract

第一年度は、わが国で研究蓄積がほとんどなかった社会科学と自然神学との関連につき、1999年10月より2000年1月までの短期サバティカル期間を利用してロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジにて、当該課題についての英国での研究史の回顧を主に行った。
具体的には、上記カレッジのベンサム・プロジェクトにおいて客員研究員としてペイリーの神学的功利主義からベンサムの世俗的功利主義への転換にかかわる研究文献の渉猟を行った。そこで明らかになった新たな知見は、英語圏の文献においても19世紀自然科学の展開に対する自然神学の影響関係につきダーウィニズムを主題とした科学史の業績は枚挙に暇がないほど存在するが、社会科学の成立と展開との関連についてはほとんど研究業績が存在しないことが明らかとなったことである.
確かに、スコットランド啓蒙におけるスミス経済学の成立と理神論との関連については主題的な研究が数多くなされてはきたが、それ以降の経済学を中心としたとりわけてイングランドの社会科学と自然神学との影響関係については、ベンサムの宗教批判の意義についての否定的な個別研究が1990年代に入ってなされただけであることも新たな知見として獲得された。これらを、次年度に予定している渉猟・収集した文献の解読と整理を中心とした研究につなげたい。
なお、外国旅費によって1999年7月にオーストラリア経済思想史学会に参加し、ベンサムの経済学の方法論的についての報告を行い研究交流を深めた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 広松 渉 (第一作者): "マルクスを読む (共著)"情況出版. 360 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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