2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11874052
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
野尻 洋一 高知工科大学, 工学部, 教授 (90028233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百田 佐多生 高知工科大学, 工学部, 講師 (50299393)
全 卓樹 高知工科大学, 工学部, 助教授 (60227353)
木村 正廣 高知工科大学, 工学部, 教授 (40028238)
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Keywords | 超高永久磁石 / 軽い不純物原子 / 電子構造 / 超微細相互作用 / 短寿命ベータ放射性核 / ベータNMR法 / 第1原理計算 |
Research Abstract |
1.超高永久磁石内の軽い不純物原子の電子構造の解明を研究目的として、平成12年度の研究実績は、実験測定のための装置準備と理論計算の計算環境の整備を行た。 2.実験研究の準備作業は、超高永久磁石NdFeB内の短寿命ベータ放射性核12Bの超微細相互作用をベータNMR法の技法による解明実験の準備を行った。 3.超高永久磁石NdFeBの厚さ約200ミクロンの薄板状の試料を準備し、NdFeB結晶のベータNMR法の測定実現を可能にした。 4.さらにベータNMR測定に必要な測定用エレクトロニクス装置を整えるため、各種測定器(磁場測定器、熱電対による温度測定装置、ベータ線などの放射線測定用シンチレーションカウンター用の蛍光結晶と光電子倍増管、半導体検出器等)を整備した。 5.大阪大学理学部原子核実験施設のバンデグラフ実験室でベータNMR法の測定を実施するため、これらの準備した試料と測定装置を施設内の既存のベータNMR測定装置に組み込み整備した。 6.第1原理からNdFeB結晶内の不純物原子Bの原子核が受ける超微細相磁場と核スピン格子緩和時間の理論予測値を計算するため、計算の環境整備作業は、高知工科大学内の理論計算機環境を継続して整備した。
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