1999 Fiscal Year Annual Research Report
内視鏡型加工機による機械構造内部の再生・修理加工に関する研究
Project/Area Number |
11875031
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
西脇 信彦 東京農工大学, 工学部, 教授 (90016626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 三計 東京農工大学, 工学部, 助手 (50126299)
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Keywords | 内視鏡 / 機械構造内部 / 再生・修理 / 超音波 / 探傷法 |
Research Abstract |
本研究では,機械構造内部を内視鏡型加工機により再生・修理加工を行う方法を確立することを目的と試験級を行っている.平成11年度は,以下のような研究を行った.1.内視鏡型加工機を機械構造内部で固定する方法について検討する.さらに,加工に伴う加工力と固定力について調べる.2.加工屑やアーク溶接加工で生じるスパッタなどを囲う転から周囲に飛散させずに吸引回収する必要がある.このとき,加工屑などの回収を目詰まりをせず,高温の屑が飛散しても耐えられるサイクロンフィルタを使用する.しかし,サイクロンフィルタでは微粒子の回収が難しいとされている.そこで,微細粒子の回収方法について検討する.3.内視鏡型加工機に超音波送受信子を取り付けて超音波探傷を行い傷の位置や大きさなどを明らかにする必要がある.しかし,通常の超音波探傷法では,反射波が重なり合うために表面近傍の傷の探傷が難しい.そこで,重複した反射波を分離する方法について検討する.以上のような研究を行った結果,以下のようなことが明らかとなった.1.加工機の固定は,電磁石で行うことができるが,未だ固定が不安定であるので今ひとつ検討が必要である.2.微細粒子をサイクロンで回収するために,サイクロン入口における微細粒子の流入位置と回収率について数値計算で調べた結果,外周に近い位置から流入した粒子は回収されやすいことが明らかとなった.そこで,外周から微細粒子が収入するような2重壁構造のサイクロンを作製すればよいことが分かった.3.超音波の波形は伝播中に変化せず,時間と振幅が変化する.そこで,ある反射波を基準波形として用いることによって,重複した反射波を分離して表面近傍の傷を探傷できることが分かった.本研究では,樹脂中で表面から約15μmの位置の傷の検出ができた.さらに,剥離していることを検出できた.
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