1999 Fiscal Year Annual Research Report
微量溶水金属と高性能レ-ダ-を用いたコンクリ-ト床版への侵入水の検出
Project/Area Number |
11875100
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤野 陽三 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20111560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 雅人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (60272358)
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Keywords | コンクリ-ト床版 / レ-ダ- / モニタリング / 損傷検出 |
Research Abstract |
本研究では,橋梁RC床版上に溶水性の無害の金属化合物をおいておき,雨水とともにそれが溶け,水が侵入したところには,その金属が付着,沈殿するようにさせ,金属の存在(位置と量)を高性能レ-ダ-を用いて非接触,非破壊の形で外部から検出する手法の可能性を探求している. 研究としては (a)使用する金属化合物の種類 (b)レ-ダ-による検知において,床版外部から検知するに必要なレ-ダ-の性能,金属の量を,室内での模型実験,実際の床版での検証実験を通じて定量的に明かにし,検出法として現場で使えるものになるのかどうかを示すことになるが,今年度は,溶水性でかつ害性のない金属化合物の検知能力,精度を実験室にて行った.なお,高性能レ-ダ-であるアイアンシ-カ-(小松エンジニアリング製)は200万円以上するので別途購入した. 今年度は,金属の量を変えた実験を行った.具体的には,RC床版+防水工+舗装の実物荷に近い模型に金属化合物の入った水を上からかけ,水の侵入度合いをレ-ダ-により検知し,実用性を検討した.特に,実務面からの測定難易度が異なる,床版上面からの測定と下面からの測定における測定精度の違いには注目した.
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