1999 Fiscal Year Annual Research Report
A-Lifeによる都市整備過程記述モデルの構築に関する研究
Project/Area Number |
11875107
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
田村 亨 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (80163690)
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Keywords | A-Life / 遺伝的アルゴリズム / ニューラル・ネットワーク・モデル / セルラ・オートマトン |
Research Abstract |
都市生態学という最近の研究分野では、A-Lifeという人工知能によって支援される都市空間解析の研究が盛んである。この分野の特徴は、対象地域を開放系として扱い、「学習」・「進化」過程を取り込んで状態を記述する点にある。本研究は、わが国で研究の少ないA-Lifeモデルにおいて進化の部分に遺伝的アルゴリズムの新たな開発と応用を行なうものである。具体的には、二ューラルネットワーク(NNモデル)によって学習された都市の市街地過程を遺伝的アルゴリズム(GAモデル)を用いて時間的に進化させるA-Life都市モデルを構築し、具体的な都市圏を対象に都市開発プロジェクトが都市整備過程に与える影響を記述することを目的とし、初年度はその基礎モデルの構成を行った。 平成11年度は、次の2点を行った。(1)NNモデルの内、飽和度NNモデルの時間移転性の検討を行った。(2)占有度NNモデルの構築を行い、飽和度NNモデルとの並列処理して解くアルゴリズムの開発を行った。(3)NNモデルとの統合を考えたNGLモデルの構築について、基本的なアルゴリズムからの構築としてのセルラー・オトマトンを取り込んだモデルを構成した。
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