2000 Fiscal Year Annual Research Report
DIY対応リサイクル型煉瓦壁によるパッシブシステムの構築と環境負荷低減効果
Project/Area Number |
11875122
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
龍 有二 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 助教授 (20191695)
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Keywords | 煉瓦造住宅 / 評価ツール / ライフサイクルアセスメント / CO2排出量 / エネルギー消費量 |
Research Abstract |
DIY対応リサイクル型煉瓦造住宅の環境負荷低減効果を定量的に明らかにするために,住宅用ライフサイクルアセスメントのためのソフトウエア開発を行った。環境負荷評価項目として特にエネルギーとCO2に重点を置き,住宅の生涯(資材製造,施工,運用,補修交換,解体廃棄の5段階)におけるライフサイクルエネルギー(LCE)とライフサイクルCO2(LCCO2)を予測するプログラムであり,主な特徴は以下のとおりである。 (1)運用段階以外の分析方法及び原単位については,基本的に「省資源・省エネルギー型国土建設技術の開発研究報告書」(国土開発技術センター,1996)を参考にしている。 (2)住宅用多数室室温変動熱負荷計算プログラム「TripleP」とリンクすることにより冷暖房用消費エネルギー及びそれに伴うCO2排出量を高い精度で算出可能である。また「TripleP」の建物データと壁体仕様データから資材量の自動積算を行い,資材製造段階の環境負荷算定を容易にした。 (3)住宅運用(冷暖房,給湯,照明,機器,調理)に伴う環境負荷は居住者の住まい方に左右されるため,様々な家族構成,在室者の生活行為,冷暖房・照明・調理・給湯スケジュールに対する設定を可能にした。 (4)主な入出力はGUI(Graphic User Interface)を採用し,直感的で短時間に環境負荷算出ができるようにした。
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[Publications] 上迫弘幸 ほか: "煉瓦造住宅のライフサイクルアセスメント(その2)LCEおよびLCCO2の構造別試算"日本建築学会大会学術講演梗概集(東北). 環境工学I. 945-946 (2000)
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[Publications] Hiroyuki Uesako et al.: "Life Cycle Assessment for Brick House"Proceedings of the 2^<nd> Cross Straits Symposium on Materials, Energy and Environmental Sciences. Vol.1. 167-168 (2000)