1999 Fiscal Year Annual Research Report
既成市街地整備のための共同建て替え事業の合意形成の分析
Project/Area Number |
11875125
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
兼田 敏之 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (10192543)
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Keywords | 既成市街地整備 / 共同建替え事業 / 合意形成 |
Research Abstract |
本研究では、インナーシティ問題解決や防災性能向上に必要不可欠な既成市街地整備について有効な方策と考える共同建て替え事業に着目し、その公的制度・公的介入の在り方を新たな視点で整理することを最終目的として、一連の作業を行なった。主に再開発実務の理論誌を中心に再開発実務における合意形成研究の重要性ならびにその既存アプローチをレビュウするとともに、法定事業として第一種市街地再開発事業ならびに、任意事業として優良再開発等整備促進事業に関する全国事例の統計データの解析を行なうことにより、その規模特性ならびに制度特性や事業期間などの事業構造を整理するとともに、名古屋市都心部の事例である「丸の内駅前事業」ならびに「栄13番地区事業」のヒアリング調査を行ない、その事業範囲決定などに関するプロセスを整理した。 これらの考察のもとに、栄角地地区を仮想対象として、新たに協力ゲーム理論を適用することにより、再開発事業における配分・事業範囲決定に資する理論的な合意形成分析を試みた。また、これらの知見を基に、共同建て替え事業プロセスをモデル化し、政策・制度評価に資するゲーミングシミュレーションの開発・実施を今年度に行なう予定であったが、これを見送り、これら知見や既存研究からの基礎知見を整理し、次年度のゲーミングシミュレータ開発のための基礎知見として整理した。地価下落期では、新たに「事業リスク」の概念が重要視されるため、その概念整理が望まれる。地価上昇期におけるゲーミングシミュレーション実施事例についてもレビュウを行なった。
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Research Products
(1 results)