2000 Fiscal Year Annual Research Report
デザイン初期段階における異種分野協調的デザイン支援システムの研究
Project/Area Number |
11875130
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
谷口 興紀 大阪産業大学, 工学部, 教授 (00026113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ペリー 史子 大阪産業大学, 工学部, 助教授 (10238719)
植松 曄子 大阪産業大学, 工学部, 助教授 (20232788)
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Keywords | アクセス / ネットワーク / 三次元情報 / デザイン対話 / JAVA / 協調設計 / デザイン思想 |
Research Abstract |
個々のデザイン分野は、それぞれ独立しているということから、それらの接続の可能性について論理的に考察し、個々の分野にとって、他の分野は、個々の分野の衣装をまとって現れる(イメージ化)という知見を得た。そして、その知見のシステム化について考察し、昨年度開発したシステムを、建築デザイン分野、シビックデザイン分野、クラフトデザイン分野に対応するシステムに特化する範囲を、第1に、各デザイン分野で使用される用語群に限ること、第2に、各デザイン分野における表現図の再現を試みることによる、需要コマンドの抽出と各デザイン分野への再用語化という着想を得てインプリメントを始めた。 また、昨年度修正したコアシステムについて、約30人によるモニターテストを行った結果、描画図が、前触れもなく画面から消えるという事態が稀に発生することが分かった。この原因は、(1)ハードウェァ的不具合、(2)JAVA言語自体のバグ、(3)データ量が多くなる(つまりデザインの密度を上げる)ことによるメモリー不足の三つが考えられるが、その発生状況から見て、(1)によると推定される。しかし、その特定化のためには、新たに、精密なモニター作業が必要であり、そのデザインを作成した。 より一層デザイナー(ユーザー)フレンドリー化を求め、将来的にコアシステムに組み込まれる物体(建物・橋・道路景観など)の二次元的スケッチを三次元情報に解釈する機能のプログラムインプリメントをすすめ、二次元線画のラベリング部分にまで達した。 各デザイン分野におけるデザイン活動情報を如何に他のデザイン分野に渡すかというデザインコミュニケーションの観点から、ジャバサーブレットの利用も進めねばならないと感じる。
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