2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11875178
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江崎 聡 京都大学, 工学研究科, 助手 (20291429)
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Keywords | 脱臭 / 分類 / 気相 / 16S ribosoinal RNA |
Research Abstract |
日本国内の様々な農場、養豚場、畜産農場より脱臭効果を示す土壌サンプルより微生物の分離を試みた。各試料を×1,×100程度に希釈してLB固体培地に接種し、好気条件下・嫌気条件下で30℃、37℃で培養した後、得られたコロニーの色や形態によって分類した。得られた各菌株をLB液体培地で培養し、培養後の臭いの有無を判定した。大半の微生物は悪臭を放っていたが、一部無臭の微生物も得ることができた。これらに関してはフェノール法によってゲノムDNAを単離した。ゲノムDNAをテンプレートにしてPolymerase Chain Reaction法で16S ribosome遺伝子を増幅し、PCR産物を直接シーケンシングした。得られた塩基配列を相同性検索データーベース(BLAST)を用いて解析し、各々の微生物を同定した。16Sに基づいた同定法では以下の微生物種が分離された:Endomyces sp.、Candida fungicola、Candida tanzawaensis、Candida natalensis、Pichia farinosa、Arthrobacter sp.、Brevibacterium liquefaciens、Aureobacterium kitamiense、Pseudomonas citronellolis、Rhodococcus pyridinovorans、Xanthomonas cynarae、Bacillus oleronius、Paenibacillus lautus、Xanthomonas axonopodis。意外なことに真核細胞ではCandida属の酵母類が主に分離された。
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