• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2000 Fiscal Year Annual Research Report

超臨界二酸化炭素流体を用いる繊維加工に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11875210
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

堀 照夫  福井大学, 工学部, 教授 (90092832)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久田 研次  福井大学, 工学部, 助手 (60283165)
Keywords超臨界流体を用いる染色 / 超臨界二酸化炭素に対する染料溶解度 / ポリプロピレンの染色 / 疎水性繊維の染色・加工 / 超臨界染色のメカニズム
Research Abstract

超臨界二酸化炭素流体を媒体として用いる実験室レベルの染色・加工装置を組み立てた。またこれに溶媒トラップできるアタッチメントを付属させた超臨界流体中での溶解度測定装置も作製した。
上記の装置を用い、各種分散染料によるポリエステル(PET)、ポリプロピレン(PP)などの各種疎水性繊維の染色性を調べた。具体的には各種温度、圧力条件下での染色速度、平衡染着量を数種の分散染料を用いて調べた。その結果、PETはほとんどの分散染料で容易に染色でき、堅牢度にもほとんど問題がないこと、PP繊維を染色できる分散染料はかなりあるが染料によっては堅牢度に問題があるものが多いこと、芳香族のポリアミドなどの染色には工夫が必要なこと、などを明らかにした。
また、分散染料の超臨界二酸化炭素に対する溶解度は測定範囲内では温度の上昇および圧力の上昇に伴って増加するが、そのオーダーは水に対する溶解度に匹敵する程低いことがわかった。また、疎水性繊維は水系に比べ、超臨界二酸化炭素流体中では大きく膨潤することを明らかにした。
以上を総括することで超臨界二酸化炭素流体中での疎水性繊維の染色機構は水を媒体とする染色に比べ、繊維の膨潤効果のため染色速度が著しく促進されること以外はほとんど同じ機構で行われることが明かとなった。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 堀照夫: "染色加工の革新的技術"繊維機械学会誌. 52. 13-19 (1999)

  • [Publications] 堀照夫: "超臨界二酸化炭素を用いる繊維の染色"Jasco Report超臨界再新技術特集. 第3号. 32-38 (1999)

  • [Publications] 堀照夫: "超臨界二酸化炭素による染色技術"環境管理. 36. 127-135 (2000)

  • [Publications] 堀照夫: "超臨界二酸化炭素流体中での染色(上)"加工技術. 35. 534-539 (2000)

  • [Publications] 堀照夫: "超臨界二酸化炭素流体中での染色(下)"加工技術. 35. 643-646 (2000)

  • [Publications] 堀照夫(分担執筆): 繊維産業 地球を救う環境マニュアル. 8 (1999)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi