1999 Fiscal Year Annual Research Report
夜間における放射量と地理情報による産業セクター別人口データベース
Project/Area Number |
11876049
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
中山 幹康 東京農工大学, 大学院・連合農学研究科, 教授 (10217945)
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Keywords | リモートセンシング / 地理情報システム / データベース / 人口 / 国勢調査 / メッシュデータ / ニューラルネットワーク |
Research Abstract |
産業セクター別のメッシュ形式による人口データベースを,衛星画像と地理情報から作成するための方法論を構築するために,本年度はある地域における産業セクター別の人口構成を地理情報(標高,傾斜,植生,交通網の密度,など)から推定するためのデータベースの整備と予備的な解析を行った。データベースの整備は,日本国内においては多様な産業別人口構成を含む海道を対象地域とした.また,発途上国での検証を試みるために,旧英領で人口のデータベースが整備されている中国・香港特別区を選択した.産業別の総人口およびその構成は,北海道に関しては1995年度・国勢調査メッシュデータ(30arc.sec.メッシュ),香港については1996Population Statistic data (約700の行政区域毎のデータ)を入手し,これに基いて整備を行った.標高および傾斜については,NOAA-NGDC (米国)によって整備されたGLOBE dataset (30 arc.sec.メッシュ)により標高値を得て,これより傾斜を算出した.植生に関しては,NOAAによって公開されているGVI data setを適用した.また,全球で一様に整備されている土地被覆データであるIGBP-DIS data setから得られる土地被覆データ(30 arc.sec.メッシュ)を試験的に適用し,この土地被覆データが産業別の人口割合を推定する際に有効であるか否かの検証を行うこととした.30 arc.sec.メッシュの産業別(第一次〜第三次産業)人口の割合を目的変数,地理的な要因を説明変数とした非線形回帰モデルを,北海道においてニューラル・ネットワークにより作成した結果,これらの地理的な要因のいくつかは説明変数として優位であるとの感触が得られた.
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